2003年6月29日 使途不明金の謎 (その2)

またまたやってしまいました。 家計簿記帳の溜め込みを。

6月の上旬、2週間溜めこんだら、2500円もの使途不明金が出てしまいました。
ちょうどその日はうさぎの大事な抱き枕・チャアが 泊りがけの学校行事に行っていていなかったので、 代わりに枕を抱きつつ、一晩中、使途不明金の2500円について悶々と考え込み、 ついには一睡もせず朝を迎えてしまいました。
だって、きれいに"2500円"なのよ。 普通の出費なら消費税が入るから、こうきれいな数字にはならない。 「バレエのお月謝袋に1000円札を何枚か余分に入れちゃったんだろうか??」 「一万円札のお釣りを間違えられたんだろうか」などと考えては絶望的な気分になりました。

朝になって、きりんやネネに
「家計簿が合わないんだけど、ママが忘れていそうなものとか、思い出せない?」 と尋ねたけれど、「○○は?」「××は?」と返ってくる言葉はつけたものばかり。

ああ、結婚して15年、ついにこんな高額の使途不明金が出してしまったか。
身から出たサビとはいえ、もうガッカリ。

神様お願いです、今後は真面目に家計簿をつけますから、
今回だけは、この2500円が何だったか教えてください。

とついには心の中で祈る始末。けれどその次の瞬間には、
「‥いけないっ! これしきのことで神頼みをしてしまっては!」と気付き、

あ、うそうそ! 神様、今のは冗談ね!

と打ち消すうさぎ。

だけど神様はうさぎを見捨てなかった。
その日の午後、移動教室から元気良く帰ってきたチャアを捕まえて、
「ねーえ、家計簿が合わないんだけど‥」と相談をもちかけると、
「移動教室の集金はつけた? 2500円」と、打てば響くように答えが返ってきました。

きゃー、すごい! 持つべきものは娘だわ〜!
うさぎは感激し、ほんの一瞬前までの暗い気持ちを忘れまじ、と心に誓いました。

そんなわけで、喉元すぎれば熱さ忘れるタイプのうさぎも、 さすがにこの下旬は数日に一度、真面目に家計簿をつけました。
でもそれでもいろんな危機が訪れるものですね。

久しぶりに街に出てあれこれ買い物をして帰ってきた日、記帳してみたら なんと一万円以上も多かった‥。

「そんなバカなっ!」と思ってよく見直してみたら、 カードで買い物をした分を、現金支出として書いてしまっていました。

「なーんだ」と思って再計算してみたものの、やっぱり1000円以上も多い。 見直してみたら、計算を間違えて1000円多くなっていました。

「でもやっぱり485円多い‥?」 そしたら、500円の割引券を使ったことを思い出しました。

「こんどは15円足りない‥」 もう一度サイフをひっくり返して現金を数えてみたら、さっきよりも15円多く見つかり、 これでやっとピッタリになりました。

カード精算、割引券充当、現金の数え間違え、計算ミス‥。
たった一日分の記帳にも、使途不明金のワナはこんなに潜んでいるのですね。 さすがのうさぎも、長期間家計簿を放っておくことがどんなに危険か思い知りました。
――ホントに、2週間も溜めてよく帳尻が合ったものだわ。 あれはほとんど奇跡だったかも〜? やっぱり神のご加護があったのだわ、きっと。

神様どうもありがとうございます。
これからもどうぞよろしく 

ちなみにその後、また60円の不明金が出て、 ちょっと唸ってみたけどついに分かりませんでした。
でも、さすがに60円ぐらいの不明金で夜を明かしたりはせず、 「不明:60円」と家計簿に書いて、その晩はチャアを抱きしめてぐっすり眠りました。