2003年10月5日 目指せ! ウェブデザイナー!(入口)

最近うさぎは「ウェブデザイナー」に憧れています。 とはいえ、本職のウェブデザイナーになって 人様のサイトデザインまで手がけようというほどの大それた野望はありません。 ただ、自分のサイトをもうちょっと洗練されたイメージにできないかなあと、 ここ半年、けっこう真面目に考えてきたのです。

まあコンテンツが読みやすく並べてさえあれば、 デザインがどうあれ、支障がないといえばないし、 人間もサイトも、一番大事なのは中身だとも思いますが、 やっぱり見た目も重視したいうさぎであります。 だって、折角ウェブサイトを公開しているのだから、 たまには「オシャレ」とか「クール」とか「カッコイイ」とか「カワイイ」とか、 そういう褒め言葉の一つも貰ってみたいじゃない?

昔から「君って親切だね」とか「君って物知りだね」と言われるよりも、 「君ってかわいいね」とか「きれいだね」と褒められたかったうさぎ、 幸か不幸か、前者のような内面に向けられた褒め言葉ならときどき頂いたものの、 後者のような見た目系の褒め言葉にはトンと縁がありませんでした。 そこでうさぎは、その仇をウェブサイトで討ちたいと思うわけであります。

‥でもねえ、うさぎってセンスないんだわ。 以前は「わたしはけっこう美的センスがあるほう」って、 何の根拠もなく信じていたのだけれど、 HTML(サイトを作るための言語)を自分で組むようになったここ一年で、 その自信はものの見事に崩れ去りました。 だって、どうしていいか、全然分からないんだもん! どこから取り掛かったらいいのか、全然分からない。

「要するに、どこに何を配置すればいいのかを決めればいいのよ」とは思うものの、 じゃあまず何の配置から決めればいいのか、どこから手をつければいいのやら、 皆目見当がつかない。 とりあえずタイトルを上の方に置き、あとはダラダラと、 大事なものから先にコンテンツを並べていくことしか思い浮かびません。

それでうさぎは、何ヶ月も悶々としていたのですが、 ある時、Pastel Web Design というサイトに出会い、そこの掲示板で、 「どうしたらセンスのいいデザインができるのか分からない」と、 こぼしたら、そこの管理人さんがこういうレスをくださいました。

ウェブデザインで求められるセンスというのは、"感性"じゃなくて、"理論"だと思う。

って。それでうさぎ、なんだか元気が出てきました。 "感性"というと生まれつきみたいで、 もともと持っていなければもうお手上げ、という感じがしますが、 "理論"というと、ちょっと経験が足りないだけ、という感じがするからです。 しかもそう教えてくれたのがPastelさんだったから、説得力がありました。 だってPastelさんが手がけるウェブデザインはとても素敵なんですもの。 女性らしい神経の細やかさ、甘さ、優しさと、そこに潜むグローバルなメッセージが好き。 ウェブデザインの"理論"さえ、法則性さえつかめれば、 ひょっとしてわたしもPastelさんみたいな デザインができるようになるかも!と、うさぎは早くもぬか喜びしました。 それで、この数ヶ月というもの、デザインの観点からたくさんのサイトを見て回って、 うさぎなりに研究を積み重ねたというわけです。

で、研究の成果は――?

ふふふ、充分な成果がありましたとも!
「優れたデザインのページはまず横幅の使い方が上手い」という法則に気付きました。

ウェブデザインで、"タテ"の存在に気付くのは簡単です。 ウェブは基本的に横書きの世界ですから、 箇条書きにすると、自然と"タテ"を使うことになります。

でも、"ヨコ"は難しい。「レイアウトする」という発想がないと、うまく使えません。 だいたい"HTML"というウェブサイトを構築する言語にしてからが、 もともと技術文書のための技術なので、レイアウトという発想に欠け、 "ヨコ"をうまく扱えないようにできているのです。だからまず、

HTML以前にまずレイアウトありき

と肝に銘じ、

技術文書ではなく、雑誌のグラビアを作る

という気分で挑まないとダメだということが分かったのです。 タグがどうの、マークアップがどうの、ということはとりあえず一度忘れないといけない。 とりあえず大枠から考えていかなければ。

でも、それじゃあ実際にはどうやって作っていくの?、というとっかかりはまだ分からない。 それでまたしばらく悶々としていたのですが、 先日、旅行サイトの方で 「みんなの旅行記ハワイ島編」 を作ったときに、ちょっと先が見えてきたような気がしました。

もともと「みんなの旅行記」というのは、うさぎにとってそういう場なのです。 自分の旅行記や日記はページ数も多いし、 あとから手を入れるときのことを考えるとそうそう冒険はできませんが、 その点、人の旅行記をページに仕立てるのは楽しい。 メンテナンスのことはさほど考えなくてもいいので、 新しいことを試す絶好のチャンスです。 今回のハワイ島編を仕立てるのにも、 自分の旅行記の何倍も時間がかかりましたが、いろいろ勉強になりました。 結局は試行錯誤を繰り返した数だけ、できることが増えていくのだということが分かり、 それに、"ヨコ"もほんのちょっぴり使えるようになった気がしたのです。

それで今度はその経験を生かし、 旅行サイトトップページのリニューアルにとりかかることにしました。 はてさて、うさぎは果して素敵なページデザインを生み出すことができるでしょうか。

試行錯誤のページにて、うさぎの奮闘振りを とくとご覧ください。