2004年3月15日 サイト開設1周年のご挨拶

ジュリアン

いつもサイトをご覧いただき、ありがとうございます。 今日はうさぎの41回目のお誕生日。 そして、この「いつものきりんとうさぎ」の1周年です。

1年前、わたしがこのサイトを立ち上げたのは、 日々の生活の中で、興味をひかれたこと、ふと考えたことなど、 その日その日に書きたいこと、書けることを 徒然なるままに書きとめていかれる場が欲しかったからです。

人の思いは移ろいやすい。 その日その時にしか書けないものがいっぱいあります。 今日の思いは今日のうちに書き留めなければ、 明日はもうどこかへ消えてしまっているかもしれない。 今日不思議だったことが明日は当たり前になり、 今日の悩みは明日には解決。

そうした進歩・前進は喜ばしいことですが、 わたしは、未解決の問題に悩む気持ちや、 何かがわからなくて不思議に思う気持ちも忘れたくないと思いました。 自分の通ってきた過程、それに絡む様々な思い、 それを書き留めることなく通り過ぎてしまったら勿体ないなあ、と。

また、言葉にすることで、自分を受け止めたいという気持ちもありました。 些細なことに悩む自分、無知な自分を否定せず、まるごと受け止めてやりたい。 「そういうこともあるよね」、と。

何かで達成感を味わったら、その達成感をちゃんと言葉にして残したい。 あとから自分で読み返して 「こんなことぐらいで喜んじゃって、バカみたい」と思ったとしても。

日々の生活の中で、越えなければならない山の数々。 越えた後になって遠くから見れば小さな山でも、 それを越えようとふもとからみあげたとき、それがどんなに大きく高く見えたか。 山を越えるのに、自分を奮いたたせ、努力を継続していくことがどんなに大変だったか。 その山を越えたとき、どんなに嬉しかったか、誇らしかったか。 その山が遠ざかっていくにつれ、つまらないものに思えていく過程も、 全部言葉にして残しておければ、と思っています。

また、暮らしの中の様々な場面で強いられる選択の数々。 何を食べようか、何を着ようかから始まり、何を手にいれ、何を諦め、何を優先するか。 日々はその選択の繰り返しです。 結局なにを選んだか、諦めたのかよりも、 自分がどのように考え、どのように感じ、 あっちにぶつかり、こっちにぶつかりしながらどういう道筋を通って、 結論にたどりついたのかを、丁寧に追っていきたい。

楽しいことは「楽しい」と書き、嬉しいときには嬉しそうな顔をし、 自分の幸せを自分で小馬鹿にすることなく、 些細なことで喜ぶ自分を守っていきたい。 だから何より、自分に正直でありたいと思っています。

パンジー

思えばこの一年で、わたしはずいぶん変わりました。
その一番の理由は、ピロリ菌を退治したこと。 胃の中に飼っていたピロリ菌がいなくなったことで、体の負担が軽減され、 とても丈夫になりました。
いつ何時胃が痛み出すか分からない不安に怯えながら、 そろりそろりと省エネモードで生きていた日々がウソのよう。 ピロリ菌を退治したことで、「自分にもいろんなことができるんだ」という自信を得、 同時に、怠惰な自分への言い訳を失いました。

また、この一年で、わたしは精神的にも強くなりました。
挫折して落ち込んだり、誰かに褒められて舞い上がったりを繰り返しているうちに、 これまでは持て余すばかりだった自分の気持ちの浮き沈みを 少しコントロールできるようになりました。 気持ちの切り替え方がうまくなり、打たれ強くなり、 ちょっとやそっとのことでいつまでもウジウジしなくなりました。

そしてまたこの一年で、わたしはほんの少し、努力家になりました。 自分に自分の頑張り方を書いて読ませているうちに、 自分の頑張らせ方が分かってきました。 努力するときの「気の持ちよう」がちょっと分かってきた。 まだまだ怠け者で、 一つ躓くとすぐスパイダーソリティアに逃避するクセは直っていませんが、 自分なりに一生懸命な自分の姿を見るのが楽しくなりました。

いつものきりんとうさぎは、誰よりも自分に読ませるために作ったサイトです。 だから、他のみなさんが読んで面白いのかどうか、 なにかちょっとでもタメになるのかどうかは分かりません。 けれども私の方は、たくさんの方が読んでくださることで、 どんなに書き続ける原動力を頂いていることでしょう。

いつも読んでくださるみなさん、本当にどうもありがとう! これからも、みなさんと一緒に、真面目に人生を面白がれたらいいなあと思っています。