うさぎの英語多読メモ その1

graded readersで英語の多読を始めました。 比較的易しく、短めの読み物から順に挑戦しています。 このページは、最初に読んだ40万語までの記録です (40万語以降は「うさぎの英語多読メモ その2」参照)。

現在読んでいるのは、主に、中学生でも読めるレベルのものです。 ものにもよりますが、だいたい1時間で5000語くらい読めます。 飽きないうちに読み終えられるものを中心に、少しずつ読んでいこうと思っています。

は、わたし自身の気に入り度です。 が多いほど、面白かった、読んでよかったものです。 点数は全体的に、辛めです。 但し、あくまで自分の好みでつけているので、かなり偏りがあります。 物語の舞台が19世紀のイギリスだと、いきなり点数が甘くなる傾向が・・・(笑)。

部分に下線がついているものは、 SSS書評システムへのリンクが貼ってあります。 他の方の感想・評価が読めます。※ 但し、ネタバレや、詳しすぎるあらすじが書いてあることもあるので、ご注意を!

日付本の内容レベル
語数
11/01 The Umbrella

★★

The Umbrella

買ったばかりの傘を盗まれてしまったカーラでしたが・・・。

カラーイラスト満載。簡単なので、最初の一冊として最適でした。 過去形はなし。すべて現在形。 CDにはテキストの物語を含め、4つの物語が収録。 メリハリのある朗読なので、聞きやすい。イギリス英語。

MMR0
(Y0.8)

644
11/01 Dino's Day in London

★★

Dino's Day in London

タクシードライバーのトミーは、有名女優の息子のロンドン案内を請け負いますが・・・。 最後にどんでん返しが待っています。

CD付もあり。 イギリス英語。

PGR0
(Y0.8)

801
11/01 The Troy Stone

★★

The Troy Stone

トロイ観光への道すがら、平たい石を見つけたマーク。そしてふと気づくとそこは、古代だった・・・!

CD付もあり。 イギリス英語。

PGR0
(Y0.8)

996
11/01 Karen and the Artist

★★

Karen and the Artist

カレンはキャビンアテンダント。その上、絵画の良し悪しを見分ける才能があります。 フライト先で、素晴らしい絵画に出会った彼女は・・・。

CD付もあり。 イギリス英語。

PGR1
(Y1.0)

1733
11/02 Freckles

★★★

Freckles

スージーは高校生。ソバカスのせいで、自分に自信が持てません。 友達のドナは男の子にモテモテ。ある日素敵な男の子が現れて・・・。

爽やかな学園モノ。気楽に読めました。 CD付もあり。 イギリス英語。

PGR2
(Y2.2)

3402
11/03 Moonfleet

★★★★

Moonfleet

ムーンフリート村は貧しい漁村。でも黒いダイヤが隠されているという噂があり・・・。 15歳の少年ジョンは、ある日教会の地下から聞こえてくる物音に気づきます。

18世紀が舞台の歴史小説。ドキドキしながらどんどん先を読んでしまいました。 CD付もあり。 イギリス英語。

PGR2
(Y2.2)

5390
11/03 Lost in New York

★★

Lost in New York

イギリスから叔母さんを訪ねてニューヨークへやってきた、ニッキー。 悪い仲間に捕まって、お金も持たぬまま、大都会で迷子になってしまい・・・。

ちょっとシャイすぎる主人公にイライラしつつ、一気に読みました。 CD付もあり。 イギリス英語。

PGR2
(Y2.2)

4875
11/03 The Prisoner of Zenda

★★★★★

The Prisoner of Zenda

ヨーロッパの小王国ルリタニアでは戴冠式が行われようとしていた。 新国王の腹違いの兄ブラックミヒャエルの企みとは?! イギリスの青年ルドルフの、愛と冒険の物語。

何度も映画化されている19世紀が舞台の冒険活劇。 個人的に、こういうのは大好き! 一気に読んでしまいました。 イギリス英語。

MMR2
(Y1.4)

9567
11/04 Persuasion

★★★★★

Persuasion

周囲の説得により、愛する人との結婚を諦めたアン。 7年後、その彼と再会することになり・・・。 果たして今の二人の気持ちは?

ジェーン・オースティン原作。「説得」。 19世紀初頭のイギリスのジェントリー層の生活ぶりが描かれおり、アンティークムードいっぱい。 二人の恋の行方が気になり、一気に読んでしまいました。 イギリス英語。

PGR2
(Y2.4)

6575

11/04 The Scarlet Letter

★★★★

The Scarlet Letter

姦通罪により、胸に赤いAの文字をつけて生きるヘスター。 彼女が決して言わない、赤ん坊の父親は誰なのか。

17世紀のボストンが舞台の古典小説。 「罪とはなにか」を考えさせられる、重い小説でしたが、先が気になって、一気に読みました。 CD付もあり。 アメリカ英語。

PGR2
(Y2.4)

7411
11/04 The Escape and Other Stories

★★★★

The Escape and Other Stories

一時の気の迷いでとんでもない女性と婚約してしまったロジャー。 結婚する前に我に返り、彼女からの「逃亡」を試みるが・・・。

サマセット・モーム原作。4つの短編が収録されていますが、いずれも皮肉な内容。 内容の好き嫌いはあると思いますが、読むのはラク。 一話につき、イラストを含めても10ページ〜20ページなので、すぐ読み終わります。 イギリス英語。

MMR3
(Y3.0)

7699
11/05 A Tale of Two Cities

★★★★

A Tale of Two Cities

18世紀後半。アメリカ独立により痛手を負ったイギリスの都ロンドンと、 革命前夜のフランスの都パリ。 激動の歴史に翻弄される、二人のそっくりな若者。 同じ一人の女性を愛する彼らの運命やいかに・・・?

チャールズ・ディケンズ原作の「二都物語」。 同じ原作でペンギンからもCD付(レベル5)が出ているようです。 イギリス英語。

MMR2
(Y1.4)

6751
11/06 White Fang

★★★

White Fang

犬と狼の血を引くホワイト・ファング。 他の犬には馴染めず、飼い主には恵まれず、憎しみだけで孤独に生きてきた彼が、愛を知る日は果たしてくるのか・・・?

ホワイトファングの視点から見ているので、 人間を「神」と呼ぶなど、言葉遣いに独特なものがあり、 レベルの割には若干難しいめでした。 CD付もあり。 アメリカ英語。

PGR2
(Y2.4)

7746
11/07 The Amazon Rain Forest

★★★

The Amazon Rain Forest

年々切り開かれ、急速に縮小しているアマゾン川流域の広大な熱帯雨林。 その多彩な生態系の紹介と、熱帯雨林の重要性について。

似たような説明が何度も繰り返し出てくるので、語数の割に、内容は少なめです。 CD付もあり。 アメリカ英語。

PGR2
(Y2.4)

4964
11/07 Martin Luther King

★★★★

Martin Luther King

1929年アメリカの南部に生を受け、1968年に暗殺されるまで、 黒人の公民権運動に身を投じ、非暴力を貫いたキング牧師の生涯。

ケネディとの関係、ベトナム戦争への彼の見解、 マルコスXとの対比など、キング牧師の姿を通して戦後アメリカの姿が浮き彫りになります。 小説のような痛快な面白さはありませんが、読んでよかったと思える一冊でした。 CD付もあり。 アメリカ英語。

PGR3
(Y3.2)

9272
11/08 Daniel Radcliffe

★★

Daniel Radcliffe

ハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフの生い立ち。 世界的に有名な彼も、実は意外と普通の少年?!

ハリー・ポッターが好きなので、一気読みしました。 個人的には、撮影中の生活をもっと描いてほしかったかな。 レベル1としては少し難しめかも。 CD付もあり。 イギリス英語。

PGR1
(Y1.3)

2028
11/08 Notting Hill

★★★★

Notting Hill

君が住むのはビバリー・ヒルズ、僕が住むのはノッティング・ヒル。 君は世界的な女優で、僕はごく普通の一般人。 さて、二人の恋の行方は・・・?

ジュリア・ロバーツ主演の映画「ノッティングヒルの恋人」のノベライズ。 思わず噴き出してしまうシーンもあれば、何度も読み直さないと理解できないジョークも。 CD付もあり。 イギリス英語。

PGR3
(Y3.5)

13451
11/09 The Lost ship

★★★

The Lost ship

大型帆船の船長が、ある日、別の帆船を発見し、不審に思って調査に赴くが、そこにはとんでもない展開が待っていた・・・。

よくありがちな伝奇モノですが、後を引く怖さがあります。イラストに雰囲気があるので、ちょっと採点が甘め^^;。 イギリス英語。

MMR1
(Y0.8)

734
11/09 Lucky Number

Lucky Number

貧しい靴磨きの少年チャーリーは、ある日、宝くじを拾い、家に持って帰りますが・・・。

最後まで読んで、ガックリ・・・。いくらなんでも、この終わり方はあんまりです。 CD付もあり。 イギリス英語。

MMR1
(Y0.8)

492
11/09 Under the Moon

★★

Under the Moon

2522年、地球は滅亡しようとしていた。天然のオゾン層はすでになく、人工オゾン層にもすでに穴が開き、 雨は降らず、木々は枯れ・・・有望な若者キアとリラに打つ手はあるのか?!

オゾン層の研究者が書いたSF小説。 環境保全が大事なのは分かりますが、小説として面白いとは・・・。 CD付もあり。

OBW1
(Y1.9)

5400
11/10 Sherlock Holmes and the Duke's Son

★★★★

Sherlock Holmes and the Duke's Son

公爵の息子がパブリックスクールの寮からいなくなった。 誘拐なのか失踪か。ホームズが突き止めた真相は・・・

手がかりを読み飛ばさないよう、丁寧に読みましたが、結局謎は解けず。でもすごく面白かった! コナンドイル原作。たった400語のヘッドワードで、こんなに表情豊かで臨場感たっぷりに描けるとは。 初めてリライトライターの存在に注目しました。 Jennifer Bassettという人。 CD付もあり。

OBW1
(Y2.0)

5950
ここまで21冊。総語数:105,881
11/12 The Jungle Book

★★★

The Jungle Book

インドのジャングルに、ある日ヨチヨチ歩きの人間の赤ん坊が迷い込んできた。 狼たちは彼を保護し、育てるが・・・・。 熊のバルーや黒豹のバギーラに囲まれ、健やかに成長した彼が人間世界に戻る日はくるのでしょうか?

キップリング原作。 有名な小説ですが、一度も読んだことがないことに気づきました。 ターザンとは違う話なのね(笑)。ジャングルの仲間たちの連帯感がほほえましいです。 CD付もあり。 同じ原作でペンギンからも出ているようです(レベル2)。

OBW2
(Y2.8)

6512
11/13 Matilda

★★★★

Matilda

マチルダは天才少女。でも両親はあこぎな金儲けとテレビにしか興味がありません。 5歳の天才少女(超能力少女?)が悪党に立ち向かう痛快コメディ。

平易に書き直されているとはいえ、ロアルドダールのシニカルな作風が感じられる作品。 ありえない展開の連続ですが、とにかく痛快で面白いので、一気に読んでしまいました。挿絵はカラー。イギリス英語。

PGR3
(Y3.2)

8070
11/13 The Canterville Ghost

★★★★

The Canterville Ghost

カンタビル屋敷に、アメリカ人の一家が引っ越してきた。 幽霊など信じない彼らだが、いくら消しても、床の赤いシミはまた浮かび上がり・・・。

オスカー・ワイルド原作。 てっきりクラシカルな奇談だと思ったら、違いました。怖い話ではありませんでした。 先が気になってどんどん読みましたが、欲を言えば、 もう少し19世紀の上流階級や、館のアンティークな雰囲気を描写してほしかったかな。

IBC1
(Y2.9)

4350
11/15 Sherlock Holmes Short Stories

★★★★

Sherlock Holmes Short Stories

コナンドイルの短編集。 「まだらの紐」「ボヘミアの醜聞」「オレンジの種五つ」の3編を収録。 ホームズにとって特別な女性、アイリーン・アドラーとは・・・?

「まだらの紐」「ボヘミアの醜聞」の二編は、下記のIBCから出ている同じ話と読み比べました。 描かれていないエピソードや、微妙に設定が違っている部分があり、 読みやすくするための苦労のあとが伺えました。たまにはこんな読み方もいいかも。 CD付もあり。

OBW2
(Y2.7)

6280
11/15 Adventures of Sherlock Holmes

★★★

Adventures of Sherlock Holmes

コナンドイルの短編集。 「まだらの紐」「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」「ボスコム谷の惨劇」「唇のねじれた男」の5編を収録。

ストーリーは面白いのですが、状況説明が分かりづらく、苦労しました。 特に、誰のセリフかが分かりにくく、また代名詞が多いので、 それが誰を指すのかの判別が難しかったです。

IBC3
(Y5.0)

20350
11/16 Rich Man, Poor Man

★★★★

Rich Man, Poor Man

田舎住まいのアダム爺さんに、都会の息子から小切手が届く。 大喜びのアダムは、片道5時間かけて最寄りの郵便局まで小切手を現金化しに行くが・・・。

説明はなくとも、主人公の遭遇する出来事から、題名の意味がおのずと浮かび上がります。 最後の結末も二通りの読み方ができ、読み終えてから、すごくいろいろ考えてしまいました。 平易なので3000語がアッという間に読め、読み終えたあとの余韻が長い作品。 CD付もあり。 イギリス英語。

MMR2
(Y1.2)

3100
11/17 Jane Eyre

★★★★★

Jane Eyre

幼い頃に両親を失い、意地悪な叔母の家で育ったジェーン。 同じ境遇の少女を集めた全寮制の学校を出たあと、金持ちの家の家庭教師になるが・・・。

シャーロット・ブロンテ原作「ジェーン・エア」。 昔から読もう読もうと思いつつ、まだ読んでいなかった物語。 19世紀の女性のイメージを覆すような、主人公の際立った個性と意思の強さが印象的で、 最後までドキドキしながら読みました。

IBC2
(Y4.2)

27540
11/18 The Hound of the Baskervilles

★★★★★

The Hound of the Baskervilles

デヴォンシャーの名家ヴァスカーヴィル家には忌まわしい過去と伝説があり、 数百年の間に何人もの当主が怪死を遂げてきた。黒い魔犬の正体とは?!

コナン・ドイル原作「バスカービルの魔犬」。 物語の筋だけでなく、荒涼としておどろおどろしい景色の描写など、雰囲気も楽しめた一冊。 ホームズが猟犬のごとく犯人を追い詰めてゆく後半が見もの。 CD付もあり。 同じ原作でペンギンからも出ているようです(レベル5)。

OBW4
(Y3.8)

19330
ここまで29冊。総語数:201,413
11/18 The long Tunnel

★★★

The long Tunnel

チャールズとシーラは、友人の親戚の別荘に遊びに行きますが、 駅まで迎えにくるはずの友人は来ないし、別荘には全く見知らぬ人が住んでいて・・・?!

軽いサスペンスもの。 複線も生きているし、カラー挿絵には地図もあり、ちょっとスリルもあって、一気に読めました。 この語数・難易度にしてはよくできた話。 CD付もあり。

MMR2
(Y1.2)

2523
11/18 The Piano

★★★★

The Piano

トニーはごく普通の少年。貧しさゆえ、ほとんど音楽とは無縁に暮らしてきました。 ところが、働きに行った農場でピアノに触れた瞬間、奇跡が・・・!

主人公のトニーとその周囲の人々の様子が明るく温かいタッチで描かれ、心休まる話。 ちょっとした描写も軽やか。 回顧譚なので最初から結末が分かっているのに、最後のページで不覚にも涙ぐんでしまいました。 CD付もあり。

OBW2
(Y2.7)

6070
11/19 Too Old to Rock and Roll

★★★

Too Old to Rock and Roll

ママを事故で亡くしてからしばらく、生きる気力を失っていたグレッグのパパ。 でもそのうちむしろ・・・。 表題以下3編の短編集。

はあ〜〜〜、ビミョ〜〜〜・・・。 いずれの話も後味が悪い。 なのに妙に印象が強く、あとからいろいろ考えさせられてしまうところが悔しい。 ある意味、新ジャンルかも。 ちなみロックンロールとは何の関係もない内容。 いずれも話の始まりが唐突なので、話の状況に馴染むまで、ちょっと時間がかかりました。

OBW2
(Y2.6)

5900
11/20 Shooting Stars

★★

Shooting Stars

リサとアリスがバカンスにやってきた島に、有名な俳優カップルが滞在してるらしい?! 彼らの姿を一目でいいから目撃したいね、とはしゃぐ二人ですが・・・。

文章より絵のほうが多いくらいで、気楽に読めました。 最後のオチはありきたりですが、南国っぽいムードの華やかなカラー挿絵と、 二人のミーハーぶりで、リゾート気分になれました。 CD付もあり。

MMR1
(Y0.8)

692
11/20 L.A. Detective

★★

L.A. Detective

レンはロサンゼルスの探偵。ある日悪徳大富豪に拉致され、 誘拐された娘の身代金受け渡しに無理やり協力させられますが・・・

オチはありきたりですが、 アメコミっぽいカラー挿絵に組み込まれたセリフで話が展開していくので読みやすく、アメリカンな雰囲気がありました。 へっぽこ探偵のくせに、ハードボイルドを気取っている主人公が愉快。 CD付もあり。

MMR1
(Y0.9)

714
11/20 Heidi

★★★★★

Heidi

両親を早くに亡くしたハイジは、アルプスの山におじいさんと住んでいましたが、 ある日大きな町に住むおばさんが迎えに来て・・・。

ご存知「ハイジ」。 昔アニメで見ていたので情景が想像しやすく、楽しく読めました。 気難しいおじいさんが次第にハイジに心を開いていく様をもう少しじっくり読みたかったですが、 それは原作を読むときのお楽しみにとっておきます。 CD付もあり。

PGR2
(Y2.4)

8601
11/22 Cranford

★★★★

Cranford

クランフォードは、礼儀正しい中産階級の未婚の女性や未亡人の女性が多く住む小さな町。 そんな町でも小さな事件がしばしば起こり、人生の移ろいが・・・。

レベル・語数の割に読みづらく、多読向きではありませんが、 ビクトリア朝時代の価値観、生活のリズムに浸るのが楽しく、時間をかけてゆっくり読みました。 さまざまな事件の顛末が、最後にまとまって、新たな一つの調和を生み出すところが素敵。 同じ原作でオクスフォードからも出ているようです(レベル4)。

PGR3
(Y3.1)

8300
11/22 Marcel and the White Star

★★★★

Marcel and the White Star

マルセルはパリに住む小粋な探偵ネズミ。 ある日地下鉄の駅で、有名なダイヤ「ホワイトスター」の窃盗計画を耳にします・・・。

たあいのない話ですが、色鉛筆で描かれた丁寧な挿絵が素敵。 絵の部分が各ページそれぞれ3分の2のスペースを占め、まさに絵本。 最後のほうで、マルセルが思わぬピンチに見舞われるところがカワイイ^^。 多読ファンに人気のシリーズで、ほかにも何冊か出ているようです。 CD付もあり。

PGR0
(Y0.8)

962
11/24 Marcel and the Mona Lisa

★★★

Marcel and the Mona Lisa

パリ在住の探偵ネズミのマルセルは、ルーブル美術館に住む友人のネズミを訪ねた際、 モナリザが盗まれるところを目撃して・・・。

マルセルシリーズの一冊。 体の小ささを活かして大活躍するマルセルですが、やっぱりネコは苦手みたい。 各ページそれぞれ3分の2のスペースを占める色鉛筆の挿絵が素敵。 単純な筋だてがわかりやすく、ラクに楽しく読めました。 CD付もあり。

PGR0
(Y0.7)

999
11/24 Picture Puzzle

★★★

Picture Puzzle

大学生のピートはある日雑踏で、怯えた様子の見知らぬ美少女から写真のフィルムを渡される。 平凡な一日が、一転して冒険の一日に・・・!

陰謀を暴こうとしてのにあまりに無防備で無鉄砲な主人公の行動に、ハラハラドキドキ。 特に凝ったストーリーではありませんが、話の焦点が定まっているので、読みやすく、楽しく読めました。

MMR2
(Y1.2)

2500
11/24 Stories from the Five Towns

★★★★★

Stories from the Five Towns

窯業が盛んな地区「ファイブタウンズ」。 20世紀初頭、そこで繰り広げられる様々な人間模様をオムニバス風に描いた作品。

平易な文章でラクに読めました。 淡々とした独自のリズムと、独特のとぼけた味のある作品。 一気にストン、ではなく、おっとっとっと〜という感じで落ちていく、軽めのオチが絶妙! 人によって好き嫌いがあるかもしれませんが、わたしは好きです。 この本に収録されていない話も読みたい。 CD付もあり。

OBW2
(Y2.6)

5532
11/25 The Doll's House and Other Stories

★★★★

The Doll's House and Other Stories

ベリル3姉妹はとても立派なドールハウスを知り合いの老婦人から貰います。 ペンキの匂いが消えるまで、それは庭に置かれることになりましたが・・・。

マンスフィールド原作。「ドールハウス」「ガーデンパーティ」など4編の短編を収録。 登場人物の心理がもう一つ理解できず、読むのに時間がかかりました。 20世紀前半の中産階級の温室的生ぬるさが、読んでいて歯がゆい。 サクサク読める骨太な展開ではないので、多読向きではないかも。 CD付もあり。

PGR4
(Y4.0)

10000
11/25 The Prince of Egypt - Brothers in Egypt

★★★★

The Prince of Egypt - Brothers in Egypt

古代エジプト。ファラオの命により、ヘブライ人の男の赤ん坊は皆殺しにされる。 母親の機転で難を逃れたモーセは、王妃に拾われ王子として育てられる。

旧約聖書の「出エジプト記」を題材にしたアニメ映画のノベライズ。 ヘブライ人の赤ん坊の皆殺しを命じたファラオがなぜ身元不詳の赤ん坊を自分の息子として育てるのか等、 ツッコミどころは多いですが、平易な英語で最後まで一気に読めました。 王子時代の放埓ぶりと、兄との仲良しぶりが印象的。

PGR3
(Y3.2)

8500
11/25 The Phone Rings

★★★

The Phone Rings

ベンは引っ込み思案の16才。高校入学初日にきれいな女の子に一目ぼれ。 友人の協力で、携帯電話による情報作戦に出ますが・・・。

どうってことのない学園ものですが、ベンのひたむきさが愉快で、思わず噴出したシーンが複数ありました。 英語は平易だし、写真挿絵もとても良い。 オチもあって、よく纏まっています。 この難易度の作品としては、かなり楽しめました。 ちなみに、イギリスではある種の高校を「college」と呼ぶのですねー。

PGR1
(Y1.0)

1900
11/25 The Ring

★★★★★

The Ring

小さな漁村に住む狂人の若者。 彼を狂気に陥れたのは何か? 姿を消した美少女の行方は? 村人が誰も知らない事実を、主人公の医者が解き明かす。

これは面白い!! オリジナルストーリーでこんなに面白かったのは初めてです。 ジャンル的には、推理小説かな? 最初から中盤にかけて、新事実がどんどん浮かび上がり、最後に一気に謎が解かれる。 息をもつかせぬその展開がお見事。 しかし、これだけ過不足のないヒントが与えられているのに、なぜわたしは正しく推理できなかったのだろう? 不思議だ。

PGR3
(Y3.2)

14754
11/26 The Gift of the Magi and Other Stories

★★★★

The Gift of the Magi and Other Stories

明日はクリスマスなのに、手元にあるのは1ドル87セント。 夫へのプレゼントをどうすれば・・・? 「賢者の贈り物」ほか、オー・ヘンリー原作の短編を5編収録。

5編とも見事に金銭がらみの話。 代表作の「賢者の贈り物」は感動的な解釈で終わりますが、 ハートフルな作家と思ったら大間違い。 他の話はもっと世知辛く、シビアでした。 わたしは「Money Talks(金がモノを言う)」がけっこう好き。 CD付もあり。

PGR1
(Y1.2)

4349
11/26 Flying Home

★★★

Flying Home

ブラジル生まれの美しい鳥フェリックスは、ニューヨークのある家族に飼われ、 何不自由なく暮らしていましたが・・・。

どうってことのない話ですが、いつの間にか鳥の視点に立ち、 翼を広げ、上から景色を見下ろすような気分で読んでいました。 この難易度にしては読ませる、情景の美しい物語。 CD付もあり。

PGR0
(Y0.7)

974
11/26 Fly Away Home

★★★★★

Fly Away Home

母親を事故で亡くしたばかりのエイミーは、9年ぶりに再会した父とカナダに住むことになり、 湿地で親に捨てられたガチョウの卵を見つけます・・・。

上記の「Flying Home」とこの「Fly Away Home」、どちらもペンギン社刊で、どちらも多読ファンに人気、 どちらも鳥の話で紛らわしいですが、同じ鳥でもこちらはガチョウ(雁)。 ちょっぴり泣けてしまう、スケールの大きなストーリーです。 映画「グース」は、鳥たちが可愛く、景色がとてもきれい! CD付もあり。

PGR2
(Y2.6)

9482
11/27 Tales from The Arabian Nights

★★★★

Tales from The Arabian Nights

最愛の王妃の不貞以来、女性不信に陥った王は、毎晩新たな妃を迎えては殺してしまう。 しかし彼に嫁いだ大臣の賢い娘シエラザードには秘策が・・・。

「千夜一夜物語」の簡約版。 「アラジンと魔法のランプ」「アリババと40人の盗賊」の二つは有名ですが、 他の6つの話は初めてで、楽しめました。 登場人物の人の良さと、とぼけたマヌケさが愉快で、後味が良い。エキゾチックな挿絵も素敵。 CD付もあり。

PGR2
(Y2.4)

9041
ここまで48冊。総語数:303,206
11/27 The Fox

★★★

The Fox

バンフォードとマーチ、農場に住む二人の女性の前に、ある晩、一人の若い男性ヘンリーが現れて・・・。

二人の女性と一人の男性。 このアンバランスな状況の緊張感が、静かな文章から伝わってきて、先が気になり、 一気に読んでしまいました。 ただ、二人の女性の関係をもう少し描いてほしかったかな。 そこが描ききれていないので、最後でちょっと消化不良を起こす感じ。 ウェブ上で原作が日本語で読めます。

PGR2
(Y2.4)

6300
11/27 Rip Van Winkle and The Legend of Sleepy Hollow

★★★

Rip Van Winkle and The Legend of Sleepy Hollow

まだイギリス領だった頃のアメリカ。 怠け者だが気のいいリップは、口うるさい妻を避けるため、愛犬と裏山に登ったが・・・。

ワシントン・アービング原作。2編収録。 「リップ・ヴァン・ウィンクル」は面白かった! 「スリーピー・ホロウの伝説」は、 最後のオチをもう少しはっきり書いて欲しかった。 いずれも有名な伝奇だそうで、登場人物のオランダっぽい名前が素敵。 CD付もあり。 前者はマクミランからも出ているようです(レベル1)。

PGR1
(Y1.2)

3700
11/28 Big Fat Cat and the Mustard Pie

★★★

Big Fat Cat and the Mustard Pie

エドは、寂れたモールに小さな店を構えるパイ職人。 ブタ猫が店のパイを食べてしまうのが目下の悩み・・・。 ビッグ・ファット・キャット第一巻目。

カラー絵本。50'sっぽい絵がオシャレですが、物語の内容はシビア。 一話完結型ではなく、ビミョ〜〜なところで話が終わるので、 読み始めるなら、7巻まで付き合う覚悟が必要。 巻末に文法説明あり。内容は普通の文法ですが、文法用語を用いていないので、文法用語アレルギーの人にはいいかも。

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(Y2.4)

1700
11/28 Big Fat Cat Goes To Town

★★★

Big Fat Cat Goes To Town

疲れた足を引きずりながら、あてどもなく歩くエドの前に、新しく出来たモールの広告が・・・。 ビッグ・ファット・キャット第二巻目。

絵は可愛いですが、ますます過酷になっていく主人公の運命。 文字数は一巻から大幅に増えていますが、滑りの良い文章なので、サクサク読めました。 難しい単語は、ルビで日本語訳つき。後半半分以上のページは文法説明。

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(Y2.7)

4000
11/29 Scary Stories to Read When It's Dark

★★★

Scary Stories to Read When It's Dark

ある晩のこと、暗い夜道で家路を急いでいると・・・。 4−8才の子ども向けの怖い話を7編収録。

人気の「カエルくんとガマくん」が主人公の物語など、様々な怪談を収録。 子ども向けなので、怖がりの大人が読むのにちょうどいい怖さ。 文字より絵の部分が多く、オールカラーのコンパクトな絵本。

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(Y0.8)

1560
11/29 Big Fat Cat and the Ghost Avenue

★★★★

Big Fat Cat and the Ghost Avenue

打ちひしがれたエドの前に現れたのは、廃墟化した街だった・・・。 ビッグ・ファット・キャット第三巻目。

徹底的に弱者に厳しい、目をそむけたくなるようなアメリカ社会が描かれ、ますます物語はヘヴィーに・・・。 可愛い絵だけが救い。 後半は、物語の「読み飛ばし」方法の懇切丁寧な解説。 「自分では使わないように」という注意書きつきのスラングあり。

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(Y2.3)

3927
11/30 Big Fat Cat and the Magic Pie Shop

★★★

Big Fat Cat and the Magic Pie Shop

新しい店を始めたエド。仲間と共に、活気ある日々を送っていましたが・・・。 ビッグ・ファット・キャット第四巻目。

理不尽な暴力、食べられることなく、次々と無駄になるエドのパイ。 仲間との友情、エドの頑張り。 ビターな部分と甘酸っぱい部分と。 英語は読みやすいですが、話が重すぎて、一冊読み終えると、ハア〜〜ッって感じ。 先が気になりつつも、楽しく気楽に読める本を間に挟まないと、神経が持たない・・・。

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(Y2.2)

8316
11/30 Boy Meets Girl

★★★

Boy Meets Girl

イギリスからスペインへ向かう船上で、ドナはマークに出会います。 二人は、お互いに気になっているようですが・・・。

最後に軽いオチもあり、この語数にしては楽しめる一冊。 最初はドナの視点から一人称スタイルで、次にマークの視点から、最後は客観的に三人称で語られるのが面白い。 CD付もあり。

PGR1
(Y1.0)

1900
11/30 Big Fat Cat VS. Mr. Jones

★★★★

Big Fat Cat VS. Mr. Jones

パイ・コンテストに出場したエドの背後に忍び寄る陰謀の影、 そしてビッグ・ファット・キャットの影・・・。 ビッグ・ファット・キャット第五巻目。

またもや苦難の連続のエド、またしてもビミョーなところで次巻に続く・・・。 でも今回はちょっと爽やかで、読後感も良かったです。 ・・・っていうか、こちらの神経がこの本に慣れてきたのかも??

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(Y2.5)

4500
11/30 The Children of the New Forest

★★★★★

The Children of the New Forest

17世紀イギリス。王党派諸侯ビバリー家の4人の遺児は、 忠臣ジャコブ翁の手引きにより、議会派の追っ手から森へと逃れるが・・・。

19世紀に退役軍人によって書かれた児童書が原作。 王室への忠誠という教育目的で描かれたのかも。 でもすごーく面白かった!! 誇り高い長子エドワードがいつキレるかと心配で心配で・・・。 メインキャラはそれぞれに持ち味があり、わたしの一番のお気に入りは堅実な次男・ハンフリー。

OBW2
(Y2.6)

6621
11/30 Big Fat Cat and the Fortune Cookie

★★★★

Big Fat Cat and the Fortune Cookie

これから審査に入ろうというとき、パイ・コンテストの主催者が目にした信じられない光景とは・・・。 ビッグ・ファット・キャット第六巻目。

これまでエドの邪魔ばかりしてきたビッグ・ファット・キャットが、初めてエドの役に?!(結果的に) 全体的に「ガラスの仮面」的展開になってきたような・・・? 後半は、比較的ラクに読める英語の本の紹介です。

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(Y2.5)

7000
12/01 Silas Marner

★★★★★

Silas Marner

19世紀イギリス。サイラス・マーナーは機織り職人。 村のはずれに孤独に住む彼を、迷信深い村人たちは気味悪がりますが・・・。

よかった! とにかくよかった!! ★を7つつけたいぐらい。 偽善者の牧師、独善的だが親切な世話焼きオバサン、個性的な姉と真面目な妹など、 どこにでもいそうな典型的な人々の姿。 サイラスとゴドフリー、それに彼の弟が、それぞれ思わぬ形で受け取る神の報い。 いつか必ず、原作を読みたい。

OBW4
(Y3.8)

16125
12/02 Run for Your Life

★★

Run for Your Life

イギリスからスペインにやってきたキムとデイブ。 庶民の町を散策したくて、バスツアーを抜け出しますが・・・。

サスペンスもの。劇画調のモノクロイラストで、途中、漫画スタイルになるところも。 CD付もあり。

PGR1
(Y1.0)

1600
12/03 Sherlock Holmes and the Sport of Kings

★★★★

Sherlock Holmes and the Sport of Kings

競走馬のトレーナーを殺したのは誰か、人気馬シルバー・ブレイズは一体どこへ消えたのか? シャーロック・ホームズの推理が冴える!

これまでに読んだホームズモノの中で最も納得のゆく結末。 謎が解けてみれば「それ以外にないじゃん!」という明快な状況。 なのに自分では正しく推理できないんですよねえ・・・。不思議だ。 読み終わってから気づきましたが、挿絵をじっくり見ると、推理しやすいかもです。 CD付もあり。

OBW1
(Y1.8)

5925
12/04 Big Fat Cat and the Snow of the Century

★★★★

Big Fat Cat and the Snow of the Century

平和なホワイト・クリスマス・・・のはずが・・・?! ビッグ・ファット・キャット第七巻目(最終巻)。

全巻で3万8000語。達成感を感じました。 この長さの物語が読めたのは、絵本だったからなのと、7巻に分かれていたからだと思います。 1〜7巻を通し、同じ単語・同じ言い回しが繰り返し出てきたので、 後へ行くほど読みやすくなっていきました。 巻末にはバラエティ豊かなオリジナル短編を5つ収録。

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(Y2.5)

9200
12/05 Three Short Stories of Sherlock Holmes

★★★★

Three Short Stories of Sherlock Holmes

大学教授の事務所で試験問題を盗み見たのは誰か。 「花婿失踪事件」「三人の学生」「孤独な自転車乗り」の3編を収録。

3編とも殺人事件ではないので、切迫した雰囲気がなく、のーんびり読めました。 簡単な筋立てで推理もしやすく、珍しく3編中2編の推理が当たりました^^。 ほんとに9500語もあったかなあ? 短く感じられました。 CD付もあり。

PGR2
(Y2.4)

9500
12/05 The Lady in the lake

★★★★★

The Lady in the lake

突然失踪した富豪の妻、湖に浮かぶ女性の死体・・・。 ロスの名探偵フィリップ・マーロウ、大活躍!

次から次へと起こる新展開、浮かび上がる新事実に 息つくヒマもありませんでした。 自分なりの推理を纏めることも忘れ、気づけばすっかり事件が解決していた・・・。 しかしフィリップ・マーロウ、カッコつけすぎ! ちょっと古いアメリカのナイス・ガイ^^。 CD付もあり。

PGR2
(Y2.4)

7100
ここまで65冊。総語数:402,180

40万語以降は多読その2に続きます。

初稿:2010年11月9日
最終更新日:2011年1月2日

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