ギリシャ語

現代ギリシア語

 現代ギリシア語を始めました。10月にサントリーニ島への旅行を予定しており、それまでのあと2か月半、できるだけの準備をしようと思っています。

 まだ海のものとも山のものとも知れない現代ロシア語、この記事では、現代ギリシア語に関する現在の状況を綴ります。ダラダラした記事になると思うので、たぶんこの記事の公開は一時的。旅行後にまとめ直す予定です(予定は未定^^;)。

ギリシア語に関する疑問

ギリシャ語? ギリシア語?

 ギリシャのことは「ギリシア」ではなく「ギリシャ」と呼ぶのが一般的ですし、言語や文字に関しても、口で発音するときは「ギリシャ語」「ギリシャ文字」と言う人が多いと思いますが、本の名前はたいてい「ギリシア語」「ギリシア文字」。ここで「ギリシャ語」としてしまうと検索に引っかからない場合があり、注意が必要です。

 この表記の揺らぎの理由(経緯)は、wikipediaのノートにありました。

国名としては「ギリシャ共和国」とすることが多いようですが、西洋古典学・歴史学・哲学などは「ギリシア」と表記する慣行を取っている

Wikipedia:記事名の付け方/ギリシャとギリシア

 紛らわしいので、どちらかに統一してほしい気もしますが、とりあえずそういうことのようです。

古典ギリシア語? 古代ギリシア語? 現代ギリシア語?

 表記の揺らぎを別にしても、ギリシア語というと「古典ギリシア語」か「現代ギリシア語」という問題があります。

 更に「古典ギリシア語」は「古代ギリシア語」と呼ばれることもあります。この二つの違いは「古代ギリシア語」はAncient greekの訳語で、古代ギリシャで話されていた言語の総称、一方「古典ギリシア語」はClassical greekの訳語で「古代ギリシアの諸方言の中で最も代表的なものとなった古典期のアッティカ方言を指す呼称」(ウィキペディア:古代ギリシア語)だそうです。つまり「古典ギリシア語」のほうが意味が狭く、「古典ギリシア語」は「古代ギリシア語」のうちの一つということになります。

 古代ギリシア語の中で古典ギリシア語の人気が圧倒的に高いのは、それがプラトンやアリストテレスを輩出し、パルテノン神殿を建立した華やかなりし時代のアテネの言語で、その文化への憧れが、ヨーロッパのルネサンスに多大な影響を与えたからです。

 わたしは現在のギリシャで生活している人々とコミュニケーションを取るのが目的なので、現代ギリシア語に絞って学んでいます。古典ギリシア語と現代ギリシア語、どちらがより難しいかはわかりませんが、文法だけでなく、発音からしてかなり違うようです。

 書籍の数は、かつては古典ギリシャ語が圧倒的でしたが、21世紀に入ってからは、現代ギリシア語のテキストの比重が高まっています。たとえば白水社のエクスプレスシリーズは、CDエクスプレスシリーズまでは古典ギリシア語現代ギリシア語両方ありましたが、現在のニューエクスプレスプラスシリーズでは今のところ現代ギリシア語のみの刊行となっています。現代ギリシア語の入門書は他にもいくつか出版されており、教材には困らなさそうです。

現代ギリシア語いまのところ

 現代ギリシア語の学習はアテネまでの航空券を押さえた2週間前に開始し、現在は一通り文字の読み書きをやり、フレーズを覚え始めたところです。

文字の読み書き

テキスト

 文字の読み書きに使ったのは白水社の以下の二冊です。

Duolingo

 あと、Duolingoのギリシア文字レッスンを一通り終わらせました。英語話者用のギリシア語コースに付属しているものです。

Duolingoギリシア文字レッスン

 ただこれ、このコンプリート状態を維持するには、いずれ復習が必要になると思います。ハングルのレッスンがそうだったので。完璧に終わらせたはずなのに、数か月経ったら、ゲージが全部、きれいに半分になっていました涙

オンラインレッスン

 覚えた文字はDMM英会話のレッスンでホワイトボードに書いてみて、ギリシャ人の先生にフィードバックを頂いています。

ホワイトボード機能を使って文字の練習

 Duolingoの文字練習の書き順が学校の数学の時間に習ったのと全く違い、ちょっと信じられないでいましたが、どうもネイティブはDuolingoのように書くようです。

 たとえばアルファ α の小文字は、右上から一筆書きで書くよう、学校の数学では習いませんでしたか? でも今のギリシャ人が書くときは、まず〇を書いてから右側に半円を添える、まるで英語の小文字の a のように書くのが普通のようです。

 ベータ β の小文字もそう。一筆書きで書くとばかり思ったら、英語の大文字のBのような書き順。

 尤もギリシア文字は、日本のひらがなや漢字のように書き順が厳密に決まってはいないのだそうで、最終的に形がそれっぽく見えればOKだそうです。

 あと、ミュー μ は必ず左のほうが右より長くなくてはならない。

 ペ π の小文字は、円周率のパイのように「元気」の元から上の横棒を一本引いた形ではなく、大文字同様、下の横棒のない「口」のように書くのが一般的だそうです。

 ネイティブに文字を習う意義は、どこがその文字をそれらしく見せる肝かを教わることができることです。これが分からないと、一見達筆でも、他の文字との差別化が図れず、正しく読んでもらえない可能性があるので、わたしは可能な限り、ネイティブのフィードバックをもらうようにしています。

フレーズの習得

 グルジア語に比べると、現代ギリシア語はメジャーですね。教材に全く苦労しない。

 フレーズの習得には、3つのアプリを使っています。

  • Duolingo(無料バージョン)
  • Nemo(無料バージョン)
  • Mondly(有料バージョン)

Duolingo

 メインに使っているのはDuolingoです。でもまだ始めたばかり。初めて学ぶ言語なので、テストアウトでスキップせず、地道に一つずつレッスンをこなしています。

Duolingoギリシア語コース画面

 現在英語話者用のギリシャ語コースはユニット5までありますが、旅行までの2か月半で全部終わらせるのは到底無理だと思います。無理をせず、ユニット2の最後まで全部レジェンダリーレベル(青紫)にできたら、それで十分です。とにかく先を急がず、じっくりやっていきたいと思います。

Nemo

 Nemoは毎日一回、無料版に出てくる101の基本表現・単語のパネルをギリシア語から日本語へと機械的にひっくり返しています。意味が分かろうが分かるまいが、とにかく機械的にタップし、発音を聞いていきます。全部ひっくり返しても2~3分しかかからないのが続けやすいところ。

 これは数年前スリランカへ行った際、シンハラ語を覚えたとき以来の方法です。これを一か月やっていくだけで、確実に現地の人とカタコトの会話が交わせるようになる。それはシンハラ語だけでなく、チェコ語でも証明済みです。今回、ギリシア語で三匹目のドジョウを狙います。

Nemoアプリのスクショ

Mondly

 MondlyはDuolingoに比べて1レッスンが長く、ハードです。なので、どこまでどれだけと決めずに、DuolingoにもNemoにも飽きたときの気晴らしとしてやっていこうと思います。

Mondlyアプリのスクショ

 Mondlyで気に入っているのは、このAIとの対話機能。けっこう長い文も言わせられ、発音がダメだとやり直し。けっこうこのチェックが厳しくて、例えばRの発音をLで発音しようものなら絶対に通りません。大変だけど、対話している感が楽しく、やりがいがあります。

まとめ

当面は文法はやらない

 当面は文法はやらず、3つのアプリをつかってフレーズを覚えていき、文法はそこから帰納的に推測していこうと思います。

 今のところ気づいた点は、

  • 名詞の性があるらしい。男性・女性・中性の三つ?
  • 固有名詞にも定冠詞がつく
  • 「この〇〇」というときも、指示詞だけでなく、定冠詞もつける
  • 格変化もあるらしい

くらいでしょうか。

予備知識が邪魔をする

 ギリシア文字はラテン文字と違うとはいえ、数学などでなんとなく文字を見たことがあるし、書いたこともあり、そうした予備知識がとっかかりのハードルを下げてくれるのはありがたいことです。

 でも一方で、わたしたちが学校で習うギリシア語の知識というのは古典ギリシャ語に基づいたもので、現代ギリシア語のものではない。予備知識が学習の邪魔をする側面もあります。

 たとえば「デルタ(Δ)」。古典ギリシア語ではデルタの文字は/d/の音を示しますが、現代ギリシア語では/ð/(英語のthisのthの音)で発音します。でもギリシア文字をラテン文字に置き換えるとき、デルタは相変わらずdに置き換えられるので、ちょっと混乱します。

複数の教材を使うことの功罪

 今後も、Duolingo、Nemo、Mondlyの3つのアプリを中心に進めていきたいと思っています。

 複数の教材を使うと、一つの教材で出てきた表現が、別の教材で少し形を変えて出てきたりして、「あ、これ分かる!」と嬉しくなります。

 一方、教材によってやり方が異なり、混乱することもあります。たとえば同じフレーズの発音が、アプリによってけっこう違い、??となったりします。

 でもそういう多様性に早いうちから触れることで、今はちょっと混乱はするかもしれないけれど、おおらかな視点を持つことができ、あとあと役立つのでは、と思っています。

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