2003年7月19日 ブルネイ旅行記(その9)

7月17日からのつづき。

先日、夏祭りに行ってきました。
ものすごい混雑の中、一通り出店を見てまわったら、 アッという間に2時間が経っていました。

縁日の出店は、毎年バリエーションが豊かになっていくようです。 今年も、昨年はなかったものがありました。

一つは「バブルティー」。これ、シンガポールで人気沸騰の飲み物ですね。 「パール」と呼ばれる白玉粉状のものが入っていて、それを太いストローで吸って飲む アイスフレーバーティー。 日本で見たのは初めてだったので驚きました。

もう一つは、名前は分かりませんがやはり飲み物で、5年ほど前 マレーシアで見かけたもの。 ただのビニール袋にきれいな色のジュースが入っていて、 それに細いストローをさして飲むというスタイルが印象的。 これも、日本で見たのは初めてでした。

昨年は珍しさからものすごい行列のできていた牛肉の串焼きは、 今年はすでに定番で、何軒かが競合していました。

ゆでたジャガイモを熱した油にくぐらせた「揚げじゃがバタ」の店も増えていました。 更に今年は、新じゃがを鉄板の上でソテーした「炒めじゃがバタ」も登場。 従来の「茹でじゃがバタ」とあわせて、バリエーションが豊かになりました。

定番のカキ氷も、シロップのバリエーションが年々増えていきますね。 今年は「あんずシロップ」というのを見ました。 カキ氷の屋台は多く、競合していましたが、 特に人気だったのが、好きなシロップを自由に選んで、自分で好きなだけかけられる店。 「選べる」のと「自分で」という楽しさが受けるのか、行列ができていました。

夏祭りって本当に楽しいですね。 "ディスカバー・アジア"ってとこでしょうか。 「混沌としたこの雰囲気がやっぱりアジアだなあ」と思いました。

でも、見るもの見るもの、みな美味しそうで、 揚げじゃがバタ、炒めじゃがバタ、牛肉の串焼き、水アメ、チョコバナナ、広島風お好み焼き ‥と、本能の赴くままに買っていたら、なんと3000円以上も使ってしまった! ははは‥、雰囲気に呑まれちゃいけません‥(^^;。

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【 ブルネイ旅行記9 新聞 】

王宮へ行ってきた翌日、うさぎが朝起きてまずやったことといえば、 部屋の前に配達された新聞を読むことだった。
"Borneo Bulletin"という英字新聞の一面には、うさぎが期待したとおり、 昨日の王宮参賀の最終日の様子がカラー紙面で特集されていた。 そればかりか、ちょうど真ん中のページが王宮参賀特集になっている。

うさぎはさっそく、写真の中に自分の姿を探した。
‥でも、残念、うさぎたちの姿はどこにも写っていなかった。
ま、よく考えてみればそれも当たり前。 報道陣の姿なんて全然見かけなかったもの。

ところで、その新聞を読んでいて気づいたことがある。 それは、第一夫人と第二夫人の呼び名の違い。 このお二方を英語ではなんと呼び分けるのだろうと思ったら、 第一夫人は、"His Majesty"(国王陛下)と対になる"Her Majesty"(皇后陛下)、 第二夫人は他の女性の王族と同じ、ただの"Her Royal Highness"(妃殿下)なのであった。 第二夫人は、"殿下"とは呼ばれても、"陛下"と呼ばれることは決してないのだ。

この新聞は、"Borneo Bulletin"というその名の通り、ブルネイ国内のみならず、 ボルネオ島内の東マレーシアでも購読されているらしかった。 そのせいもあってか、国外の記事が多い。
ブルネイ国内に関するものは、ハリラヤの話題くらいで、あとは周辺諸国の記事。 マレーシアをはじめ、ベトナム・フィリピン・インドネシア‥。

日本に関する記事も多く、中でも皇室関係の話題が目立った。 皇太子妃殿下が39歳のお誕生日を迎えられたという記事は1ページの3分の1くらい、 その数日後の天皇陛下のお誕生日の記事に到っては、まるごと1ページが割かれていた。 写真はいずれもカラーである。
ちなみに、その隣りのページには、 マレーシアのマハティール首相と日本の小泉首相との対談の記事であったが、 こちらは写真が白黒。 変わったところでは、雛人形メーカーの久月が 「ベッカム羽子板」を売り出したというニュースがあった。
うさぎの考える記事の重要度と、ブルネイの新聞が割く紙面の大きさのギャップが面白い。

新聞にはエンパイアも広告を出していて、 今泊っているホテルの情報を、新聞で知るというのが愉快だった。

チョコレート好きのあなたへ
ハリラヤのチョコレートハイティをロビーラウンジで開催いたします
午後3時より6時まで
お一人様B$18(≒1260円)

おお、これはあとでロビーラウンジをチェックしなければ!

プレデンシャルスイート――一泊につきB$8,888(≒62万円)
3室のエグゼクティブスイートおよび57室のデラックスルーム付き
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B$28,888(≒202万円)より、「リ・ゴング」レストランの貸切りディナー
最大人数:大人120名、子ども60名まで。

これはこれはなんとも贅沢なパッケージである。 きっと結婚式などでの利用を当て込んでいるに違いない。

新聞を読むと、その国の世相が分かる。 これだから新聞は面白い。

つづく