Capital Mysteries by Ron Roy

Capital Mysteries キャピタルミステリーズ

 

Capital Mysteriesは、ワシントンD.C.に住む赤毛の女の子KCと中華系の男の子マーシャルが、 大統領関連の事件に立ち向かうシリーズです。 著者は、小学校低学年の子ども向け推理物を多数執筆しているRon Roy。 他に A to Z MysteriesCalendar Mysteries(calender mysteries) などの人気シリーズを書いています。

二人の子どもが連邦警察を差しおいて国家的大事件に立ち向かうのですから、荒唐無稽。 話が壮大すぎてリアリティに欠ける巻もありますが、 面白い巻は本当に面白いです。

2012年3月現在、既刊13巻。 読みやすさレベルは3.0前後、語数は一冊あたり7000〜8000語です。 1巻から4巻までは順番に読んだほうが面白いですが、5巻から先は好きな巻だけつまみ食いしても大丈夫。

また、3巻以降の巻末についているウンチクページが面白い。 たった2ページですが、物語の内容に関連したトリビア。 食後のデザートといった感じです。

本の内容レベル
語数
Who Cloned the President?

★★★★

Who Cloned the President?

KCとマーシャルは小学4年生の親友同士。 大統領は左利きのはずなのに、テレビでは右手でサインをしていることに気付き・・・。

Capital Mysteries no.1。 行動派の女の子と、おっとりタイプの男の子。これからの二人の活躍が楽しみ。 アメリカの子どもたち、雲の上の大統領が普通の人として描かれるだけでワクワクするんだろうなあ〜。

CPM
(Y3.0)

6837
Kidnapped at the Capital

★★★

Kidnapped at the Capital

大統領に誘われて、お花見に繰り出したKCとKCのママとマーシャル。 アイスを買いに行っている隙に、大統領とママが行方不明に・・・!

Capital Mysteries no.2。 大人が読むには若干物足りないストーリーですが、 大統領と友達という状況にワクワクしながら読むのが正しいんだろうなー。 ところでKCのママって、フロリダのパパとは離婚してるんだろうか?

CPM
(Y3.0)

6915
The Skeleton in the Smithsonian

★★★

The Skeleton in the Smithsonian

スミソニアン博物館の創立資金を遺産として残した富豪の子孫と名乗る男が現れた。 KCは何かヘンだと気付く・・・。

Capital Mysteries no.3。 壮大なたくらみの割には、やっつけ仕事なトリック仕掛けに苦笑い^^;。 本篇は突っ込みどころ満載でしたが、 巻末のスミソニアンに関するウンチクがとても面白かった。

CPM
(Y3.0)

7000
A Spy in the White House

★★★

A Spy in the White House

ホワイトハウスの情報が新聞に筒抜けに! スパイは誰だ? KCとマーシャルは捜査に乗り出す。

Capital Mysteries no.4。 序盤でトリックがわかってしまったので、本篇はいまいちでしたが、 やはり最後2ページのウンチクページが面白かったです。 今回は「ホワイトハウスに飼われていた動物たち」がテーマ。

CPM
(Y3.0)

7000
Who Broke Lincoln's Thumb?

★★★

Who Broke Lincoln's Thumb?

リンカーン像の左手の親指がなくなってしまった! 数時間の式典までに失われた親指を取り戻せ! KCとマーシャルは聞きこみ捜査を開始する。

Capital Mysteries no.5。 いつもより無理のない展開でした。 マーシャルの活躍も見られてよかった。 いつもはKCの独壇場で、マーシャルはほとんど金魚のフン状態なので。 今回のウンチクは「リンカーン像」について。

CPM
(Y3.0)

7873
Fireworks at the FBI

★★

Fireworks at the FBI

FBIの建物から花火が打ち上げられた。 誰が何のために?! KCとマーシャルは大統領に連れられてFBIに乗り込む。

Capital Mysteries no.6。 大統領の公私混同と機密漏えいぶりが、大統領というより小国の王さまみたいでリアリティがなく、 白けました。 ウンチクページは「FBI」がテーマ。 かつての長官の任期の長さにビックリ!

CPM
(Y3.0)

8086
Trouble at the Treasury

★★★

Trouble at the Treasury

紙幣印刷所見学ツアーに参加したKCとマーシャル。 しかし同じ日、そこから10万ドルの札束が消える・・・。

Capital Mysteries no.7。 今回は比較的突っ込みどころが少なく、推理の筋も通ってすっきりしていた感じ^^。 ウンチクページは「紙幣製造」がテーマ。 へ〜、紙幣って紙が素材じゃないんだ〜。

CPM
(Y3.0)

7767
Mystery at the Washington Monument

★★★★

Mystery at the Washington Monument

夜、誰もいないはずのワシントン記念塔に明かりが。 KCとマーシャルはさっそく翌日、記念塔へ赴く。

Capital Mysteries no.8。 今回は面白かった。 わざわざ手がかりを与えるような犯人はマヌケすぎですが。 登場人物も生き生き。 しかしなんてヒマな大統領なんだろう! ウンチクは「ワシントン記念塔」。

CPM
(Y3.0)

8500
A Thief at the National Zoo

★★★★

A Thief at the National Zoo

スマトラ虎を絶滅から救うラッキーアイテム・エメラルド入りの琥珀が、 KCとマーシャルの鼻先で盗まれた・・・。

Capital Mysteries no.9。 単純だけれど、納得はいきました。 身代金請求の部分だけ突然グリシャム張り(笑)。 今回のウンチクは、絶滅危惧種と国立動物園の役割について。

CPM
(Y3.0)

7481
The Election-Day Disaster

★★★

The Election-Day Disaster

大統領選の4日前、ホワイトハウスで行われたハロウィーンパーティに潜入者が?! KCとマーシャルは大統領の汚名挽回に乗り出す。

Capital Mysteries no.10。 拍子抜けの感あり。 てゆかこのホワイトハウス、警備体制に問題ありすぎだろう! ウンチクページは大統領選挙について。今回も「へえ〜」でした。

CPM
(Y3.0)

7880
The Secret at Jefferson's Mansion

★★★★★

The Secret at Jefferson's Mansion

KCとマーシャルはジェファーソン大統領ゆかりの品を発見し、 モンテチェロのジェファーソン邸に向かうが・・・。

Capital Mysteries no.11。 こーれは面白かった!! 仕掛けだらけの古い館、霧の立ち込める墓地など、ムード満点。 筋立ても良いし、KCとマーシャルの掛け合いも愉快。 今回のウンチクは、ジェファーソン邸について。

CPM
(Y3.0)

7880
The Ghost at Camp David

★★★★★

The Ghost at Camp David

大統領の別荘キャンプ・デーヴィッドにやってきたKCとマーシャル。 でもここは歴代大統領の幽霊が出るらしい?!

Capital Mysteries no.12。 次々と起こる奇妙な出来事が、あれよあれよという間にひとつの事実へと収束。 KCとマーシャルの掛け合いも楽しい。 今回のウンチクは、キャンプ・デーヴィッドについて。

CPM
(Y3.0)

7281
Trapped on the D.C. Train!

★★★★

Trapped on the D.C. Train!

副大統領と一緒に汽車の旅をすることになったKCとマーシャル。 列車の最後尾の特別車両に乗り込んだが・・・。

Capital Mysteries no.13。 特別車両でお忍び、ってところがいまいち理解できませんが、 汽車の特性が生きていたし、展開にも意外性があって面白かったです。 今回のウンチクは、歴代大統領の汽車旅について。

CPM
(Y3.0)

7381
13巻までのトータル語数:約10万語

初稿:2012年3月13日
最終更新日:2012年3月13日

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