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	リーフビューホテルを後にするのは名残惜しく、忘れ物はないか、写真の取り忘れはないかと、
	最後の最後まで気になった。
	
	ホテルをチェックアウトし、シャトルバスで空港へ。
	空港の出発ロビーは、素朴な大屋根が載っかった簡素な造りで、まるで田舎のバスの待合所のようだ。
	高い天井付近には梁が剥き出しになっており、そこから埃がぶら下がっている。
	「ねえ、どうやって天井を掃除するのかなあ」とネネ。
	「掃除なんてしないんじゃあないの?」とうさぎ。
	でも、3メートルもありそうな長ーい棒が足元に転がっているところを見ると、これで天井を掃除するのかもしれない。
	
セキュリィチェックを済ませ、隣接する近代的な建物の中へ。 ここは少し空港らしい。キオスクに毛の生えた程度の売店も一応あるし。
	8時すぎにケアンズから飛んできたプロペラ機が、
	8時半過ぎにはうさぎたちを乗せてケアンズへ戻る。ピストン輸送である。
	乗客は20名程度。そのうちの10人が日本人。
	うさぎたち4人とOLとおぼしき女性の二人連れ、
	それに個人旅行で来たらしい4人家族である。
	
飛行機はハミルトンを飛び立ってから1時間弱で経由地タウンズビルに到着。
何でこんなマイナーな街にわざわざ寄るんだろう
	と思いきや、20分後、
	タウンズビルを飛び立つ時にはなんと飛行機が満席になっていたので驚いた。
	更に、あとで地図で確認してみたら、マイナーどころか、
	なんと世界地図にも載っているような街だったので、二度ビックリ。
	思うに、日本でいえば名古屋のような街ではなかろうか。
	観光名所ではあらねど、政治的・経済的には重要な街なのだ。
	
	タウンズビルを出発してから更に一時間ほどでケアンズに到着。
	ツアーの係員の車でケアンズへ向かった。
	車窓から見るケアンズの街はのんびりしており、そう大きな街ではなかった。
	空港からたった5分ほどで中心街に到着したのがその証拠。
	北半球から観光客を招きいれる玄関口として有名なこの街は、
	政治・経済的には、タウンズビルほど重要な街ではないのかもしれない。