 
	
	旅行は準備をするのも楽しい。
	特に「あれもってく」とか「あれも持ってった方がいいね」なんて、
	のんびり会話しながらする準備は本当に楽しい。
	作ってもらったチェック表でチェックしながら、だいぶ荷物整理が出来た。
	
	「パパ、やっぱり充電器入れてってくれない?」
	「いいよ、入らなくなった?」
	「うん、ちょっとね」
	「何か増えたの?」
	「たいしたもんじゃないけど、靴下」
	「あらら」
	こんな他愛のない会話も良いね、益々旅行が楽しみ。
	
	今回チャアはちっちゃなスヌーピーを持っていくらしい。
	「スヌちゃん持って行くんだ」「もう、1週間も前から入ってるんだよ」
	「入るとこある?」
	「うんあるよ、特等席」
	スヌーピーがリュックから首を出している。どうやらそこが、特等席のようだ。
	「スヌちゃんふわふわなの。飛行機の中でかわいがるんだ」
	「どれどれ。‥ふわふわすべすべだね」
	「気持ちいいでしょ」
	チャアにはまだこういうものが良く似合う。
	
	「チャア、お財布持ってって」
	「チャアもお金持って行くの?」
	「その方がいざという時安心でしょ」
	「パパにべったりくっ付いてるから大丈夫だよ」
	「2つに分かれてるとちょっと安心だけど、まあ、いっか」
	
	しばらくして、
	「やっぱり持ってった方がいいかな?」
	「じゃあ、ちっちゃい財布入れておいて。あとでお金ちょっと入れとくから」
	「うん」
	
	かくして、チャアの財布には1000円入る事になりました。
	まあ、余り役立つ事もないかもしれないが、今回は2人だけなので、
	きりんがお財布を落としても気分的に安心できます。
	
	さてそろそろ荷物整理ができたかな?
	「あと忘れ物無いかな?」
	「お菓子、お菓子、お菓子‥と飴」「あと日程表かな」
	「ねえねえ、パパ、お菓子買いに行こうよ。お菓子と飴、一杯持って行こうね」
	「OK。それで、一杯ってどれくらい?」
	チャアは手を一杯に広げて、
	「これくらい」「チャアは飛行機の食べ物合わないから、飛行機の中で食べるの」
	「じゃあ、一杯いるね」
	「そういえば、キッズミールたのんでないね」
	「チャアは食べないから別にいいよ」
	「でも、キッズミールだと、お菓子とか果物とか一杯入ってるよ」
	「じゃあ、今回は飛行機のもちょっとだけ食べてみようかな?
	‥でも、お菓子は一杯持って行こうね」
	
	こうして最後の荷物(お菓子)を買いに行く事になりました。
	「パパ、梅干買ったの?」
	「うん」
	「帰ったら食べようね。旅行には持っていかないけど」
	「海外には持っていく人結構いるよ」
	「え〜〜〜っ、そうなの?」
	「日本の物が食べたくなったりするからね。チャアは食べない?」
	「あれば食べるよ。チャアはあればなんでも食べるから」
	やっぱり、海外旅行に梅干は必須だよね。