Fiji  マナ島とフィジアン

<<<   >>>

【 ナンディ到着 】

歌い手のおじさんたち

ナンディ空港にようやく到着、飛行機の扉を出てトンネルのようなボーディングブリッジをくぐり抜けると、 更にオープンエアーのブリッジが続いていた。庇はあるが、壁はなく、久しぶりに浴びる外気が心地よい。 暑くなく、寒くなく、清々しい朝の澄んだ空気。ターミナルビルに入ってしまうのが惜しいくらいだ。

飛行機の中でえらい時間を掛けてやっと書き上げた入国書類を提出し、入国審査と税関をくぐり抜けた。 フィジーの入国書類は住所・氏名・パスポート番号などの必要事項を、入国用・税関用・検疫用と、 それぞれ3回づつ書かなくてはならず、それを4人分書いたうさぎは、 わが家のやたら長い住所を面倒なローマ字でなんと計12回も書く羽目になった。 まったく、カーボン紙くらい付けろよな!

預けた荷物を受取り、空港の外に出ると、南国らしいいでたちのオジサンが3人、 ギターを抱えて歓迎の歌を歌ってくれた。 空港から出てくる観光客が途切れるとオジサンたちは演奏をやめてしまったが、 「ビデオを撮りたいので、演奏を続けて」と頼むと、険しい顔で重々しく頷き、こちらを向いて歌ってくれた。 でもどうして楽しげな歓迎の歌を歌うのに、オジサンたちはニコリともしないんだろう?

空港から大型バスでナンディ・タウンにある『パラダイス・ラウンジ』へ。
ラウンジはお世辞にも立派とはいえない古ぼけたビルの2階にあり、狭い裏口から お世辞にもきれいとは言えない階段を登って行くのだった。
だが、JTBが特別貧乏くさいわけではない。ナンディのビルはどこもこんなもの。 ラウンジ内に入ると、そこだけ突然新しかった。

今回はJTBも儲かっているようだった。 30数人乗りのバスがほぼ満員、第二便のバスも同じくらいの数のお客をラウンジで吐き出したから、 全部で少なくとも60人はお客がいるわけだ。 若いカップルあり、子連れ・親連れあり、主婦の仲良しグループあり、と客層は様々。 ここからみな様々なホテルに散っていき、過ごし方も様々なのだろう。

<<<   ――   2-1   ――   >>>
TOP    HOME