英語

2025年の反省と2026年の抱負

 昨年に引き続き、今年もよく海外へ出かけました。

 3月から4月にかけてアイスランド、エストニア、フィンランド、7月にモンゴル、9月にカナダ、10月にイギリスへ行きました。

 今年新たに学び始めた言語はフィンランド語とモンゴル語。そして来年の旅行に向けオランダ語を学び始めました。

旅行と語学の関係

海外旅行にかける思い

 昨年は5回、今年は4回海外旅行に出かけました。特に今年は9月末にオーロラを見にカナダのイエローナイフから帰ってきたと思ったら、二週間後には英国のコッツウォルズへ出発というハードスケジュールでした。

 ちょっとこれは予定を詰めすぎ。旅行の余韻に浸る間もなく次の旅行というのは勿体ない。本当は年に2、3回くらいがちょうど良いと思っています。

 ただ、一体何歳まで海外旅行へ行かれるような気力・体力が続くか分からない。なので焦って旅行の予定を次から次へといれてしまいます。

 最近「黄金の15年」という言葉を知りました。60歳から74歳頃までの約15年間を指すそうです。この期間は時間お金体力の三つが揃い、人生を最も謳歌できる時とされています。

 60代前半のわたしたち夫婦はまさに黄金の15年の真っただ中。この黄金の15年間に、行きたいところは一通り行っておきたいと思い、ちょっとペースが速すぎかなと思いつつ、頻繁に海外旅行へ出かけているのです。

 わたしは幼い頃から外国への憧れが強く、様々な国へ行ってみたいと思っていました。いろいろなところへ行って、いろいろな景色を見てみたい。世界の広さ、多様性を感じたい。体が効かなくなってから「もっと若いうちに行っておけばよかった」と後悔したくない。日本に興味がないわけではありませんが、国内はもっと体力が落ちてからでも行かれるので、今は海外旅行優先です。

 昨年と今年の二年間で、何十年も温め続けた旅の行先リストをだいぶ消化することができましたが、やはりどうしても行きにくいところが後回しになってしまっています。アフリカ南部と南米です。どちらも日本から遠く、情報も少ない。お金もかかる。

 そろそろ重い腰をあげて、この二つを消化しないと、と思うものの、いかんせん、旅のスキルが足りない。治安や衛生面もよく分からないので、億劫。

 来年の予定もそろそろ埋まりつつあり、来年もこの二つは消化できそうにありません。来年は、再来年に向けて、南アフリカと南米旅行の予定を立て始めたいと思います。

旅行で使える外国語

 オランダ・ベルギー旅行に向けて現在オランダ語を学んでいるように、旅行に向けて外国語を学ぶのがここ数年の傾向です。旅行予定のない地域の言語は徹底的に放置、というスタイル( ̄▽ ̄;)

 現地でどんな会話をしたか、フィンランドとモンゴルについては既に書いたので、秋に続けて行ったカナダ、イギリスについて書きます。英語には常に触れているので、特に準備が必要なく、通常モードで旅行に臨みました。

英語圏の英語

 英語圏は他の言語の国と比べ、現地語で話すチャンスが多かったです。道を歩いているだけで、地元の人が向こうから話しかけてきてくれる。これは英語圏ならではだと思います。

 英語ネイティブは「程度の差はあれ、外国人も英語が話せるはず」と思っているので、外国人にも気楽に英語で話しかけるのでしょう。これが日本みたいな非英語圏の国だと英語で話しかける自信はないし、日本語で話しかけるのも気おくれする。相手を困らせてしまいそうで。だからなかなか話しかけられない。

 道端で行きずりの人とどんな会話を交わすのかというと。

 たとえばカナダでは一日、霧に包まれた日がありました。街を歩いていると、おじいさんが「今日は霧が濃いね」と話しかけてきました。「この霧はね、植物にはとっても良いんだよ。ここ数年、樹木が乾燥して山火事が多かった。でもこの霧は樹木に水を含ませるので、来年は山火事が減るだろう」ですって。

霧の濃い日

 イギリスでロールライト・ストーンズという先史時代の遺跡を見に行ったときのこと、コッツウォルズの別の町から来たという年配のご夫婦が「そこの森の中で面白いものを見つけましたよ。行ってみてごらんなさい」と教えてくれました。面白そうなので行ってみると、ストーン・サークルならぬウッド・サークルがありました。

 あとで調べたところ、GoogleMapsにも載っておらず、全く知られていないもののようです。誰かが戯れにストーンサークルになぞらえて作ったのでしょう。こういうイギリス人の茶目っ気、大好きです。

 イギリスで最も印象深いのは、宿泊した家の家主さんとの交流です。ホームステイ型の宿だったので、なんやかんやと交流がありました。たまたま同世代だったので、コッツウォルズの住宅事情やらイギリスの生活保護の話などで盛り上がりました。

 たまたま家主さんが不在のとき、息子のお嫁さんが留守番をしていました。この方はベルギー人、英語はほとんど分からない。突然訪れたフランス語の出番に焦りまくり! 必要なことを伝えるのに、錆びついたフランス語を思い出し思い出し、言葉を絞り出しました。フランス語、まったくのゼロではない。ゼロではないけど、簡単な単語が思い出せない。もどかしい。せめて英語の半分でも喋れたら・・・。

 今回は人生初の渡英。子どもの頃から憧れ続けたイギリスに、この歳になって初めて降り立ちました。イギリスの田舎は長年温め続けたイメージ通り。ロンドンは世界中からの観光客で混みあい、いまいちイギリスらしさが感じられませんでしたが、コッツウォルズの田舎町は今もミス・マープルの世界でした。

家主さんがコッツウォルズで一番好きな景色。車で連れて行ってくれました。

 カナダとイギリスの旅行記は別のブログに書きましたので、もしよかったらご覧ください。

『極北カナダ旅行1 オーロラ狂騒曲』
 9月の下旬、オーロラを見にカナダへ行ってきました。行き先はイエローナイフです。  この旅行の計画は4月、フィンランド旅行から帰ってきた直後から始まりました。…
『英国旅行1 コッツウォルズ』
 10月の下旬、イギリスへ行ってきました。行き先は主にコッツウォルズです。 路線バスの旅  バートン・オン・ザ・ウォーターに8泊、モート・イン・マーシュに2泊…

非英語圏の英語

 英語は英語圏以外でも使えます。意外にもモンゴルで英語をよく使いました。話す相手は地元の人より、各国からの旅行者が中心。

 モンゴルでの滞在先はテレルジ高原でしたが、SIMカードを手に入れる必要があったので、最初の一泊はウランバートルの小さなゲストハウスに宿泊しました。そしたら、宿泊者同士の距離が近いんですね。一人旅の人が多いからか、小さな宿で一緒に朝食を食べるからか、いろんな人が英語で話しかけてきてくれました。

 話の内容は、今後の計画や、街の感想など。たとえば、クリミア・タタール出身で冷戦時代はブルガリアで過ごしたという人が「この街も、建物が典型的な共産圏のスタイルだな」と言っていました。ちょっと懐かしそう、でも嫌そうーーに。きっと大変な人生を送ってきたのだろうなあ。

 翌日SIMカードを買いに携帯会社の支店へ赴くと、1時間待ち。待っている間、他の旅行者と英語で喋りました。イギリスの若者は1週間かけて列車で中国を北上し、ウランバートルに着いたそうです。まだ19歳になったばかりで、アジアに来たのは初めてだそう。ヨーロッパ内ならともかく、よく親御さんが出したものです。

 翌日テレルジの観光スポットで、ゲストハウスで出会ったフィリピン人のご夫婦に偶然再会しました。ゲストハウスで話したときは今後の予定は未定だと言っていましたが、わたしがテレルジに行くと言っていたので「私たちも来ちゃった」そうです。ガイドはつけず、送迎だけ宿泊先に頼む、というスタイルが参考になったようです。

 こんな会話を交わさなかったからといって何も支障はありませんが、こういうひとコマが旅の醍醐味。もし英語が話せなかったら、こうしたやりとりは全部なかったことを思うと、やはり英語ができるってありがたいなと思います。いろんな言語を中途半端につまみ食いするより、英語だけに一点掛けしたほうが、本当は賢いのかも・・・?なんて思ったりもして。

 モンゴルの旅行記↓

『モンゴル旅行 テレルジのゲル』
 7月中旬、モンゴルのテレルジ国立公園で約1週間過ごしてきました。 宿泊したツーリストキャンプ。 キャンプ内は百花繚乱。顔の部分だけAIにイラスト化してもらい…

英語が通じない!

 しかし英語が通じない場所も、世界にはあるんですね。それも、日本から遠く離れた秘境とかでなく、すぐお隣に。

 イギリスへは中国の航空会社で行ったので、中国の地方都市で乗り換えました。特に帰りのトランジットは長かったので、空港近くのホテルに一泊しました。

 そのホテルのシャトルバスの発着場所を空港のインフォメーションで尋ねると、なんと英語が通じませんでした!

 もうビックリ。空港で英語が通じないとか、あるんだーーー( ̄▽ ̄;) 

 まさかこんなところで中国語が必要になるとは思わないから、Google翻訳の中国語をダウンロードしておらず、空港Wi-Fiは面倒な手続きが必要で自動翻訳が使えないという事態に。

 ここで役立ったのがなけなしの中国語です。こちらの言いたいことは先方の翻訳機に喋りかけましたが向こうの返答は中国語( ̄▽ ̄;)「坐出租车走(タクシーで行けば?)」。いやいやいやいや、タクシーお金かかるっしょ。シャトルバスならタダよ? 「往左走,二号出口(左のほうへ行き、二番出口から出て)」といっているのが分かりました。やっててよかった中国語!

 しかし、そこで終わりではありませんでした。シャトルバスの発着所についたはいいが、宿泊先のホテルのシャトルバスがどれだか分からない。わたしは予約サイトから英名でホテルを予約したのですが、車体には漢字しか書かれていないのです。もうそこは、恐ろしいほど漢字文化圏。外国人が降り立つことはほぼ想定されていないんですね。

 まあ我らは日本人ですから、漢字が読める。ホテルの名前がブルーなんとかだったので、きっと蓝色なんちゃらと車体に書いてある車がそれだろうとあたりをつけ、運転手にバウチャーを見せて無事乗ることができました。

 ホテルのレセプションも英語を話しませんでした。ただカウンターの上に自動翻訳アプリが置かれていたので、困りませんでした。

 その自動翻訳アプリは右の画像のように、画面が上下に二分割されており、上と下で文字の向きが違う。お互いに自分の言語で話すと、相手の言語に翻訳され、双方が読みやすい文字の向きになっているのです。

 このスクショはGoogle翻訳の「会話モード」です。中国のホテルで使っていたのは別のアプリでした。アプリの名前を聞いたけれど忘れてしまったので、検索をかけたら、Google翻訳でも同じことができることが分かったのです。これは便利!

2026年の抱負

 来年2026年にもすでに旅行の計画が入っています。今のところ確定なのは1月のフィリピンと4月のオランダ・ベルギーです。

 1月のフィリピンは、滞在先がビサヤ語圏のセブ島なので、フィリピノ語は学んでいません。現在は4月の旅行に向けてオランダ語を学んでいます。ベルギーの滞在先はブルージュ。オランダ語圏なので、特にフランス語の復習は考えていません。

 Duolingoは予定通り、現在ユニット3に入りました。4月までにユニット4まで終わらせられるといいなと思っています。

 昨年に引き続き、今年も旅行の計画に大忙しでしたが、とっても楽しかった。語学にはそれほど多くの時間を割きませんでしたが、今は旅行が一番大事。だからこれでいいと思っています。

 世界のあちこちへ行き、現地の人々と現地の言葉で交流する。そのために日本で学んで準備していく。

 来年もそんな感じで、今年のような楽しい年になると良いなと思っています。


 いつもブログを読んでくださる皆さま、ありがとうございます。来年も月一更新を目指しますので、よろしくお願いいたします。

 良いお年をお迎えください。

タイトルとURLをコピーしました