英語

英語通訳案内士 取得体験記2

英語で取得した通訳案内士の受検体験記その2です。 このページでは、二次試験対策について書きます。 一次試験については以下のページをご覧ください。

 二次試験当日についてはこちら。

逐次通訳対策

 逐次通訳対策は、一次試験の際、会場への道すがら、PEP英語学校が無料配布していた二次の逐次通訳対策用のDVDを利用しました。

 逐次通訳は、他に対策のしようがなかったので、これがあって本当に助かりました。 DVDで、本番さながらに逐次通訳の模試をすることができました。 模試3回分、他に対策講義の授業ビデオが5回分収録されており、合計8回分、練習することができました。

 試験会場までの道で予備校が配っている資料って、あまりみなさんもらっていないようですが、タダならもらっておいてソンはないと思います。

プレゼンの元ネタ

 プレゼンの元ネタは、ネットを併用しつつ、以下の本・音声から仕入れました。

  1. 日本のことを1分間英語で話してみる
  2. 英語で日本紹介ハンドブック
  3. 新・英語で語る日本事情
  4. 英語で伝えたい ふつうの日本
  5. 日本的事象英文説明300選/128選など(音声無料ダウンロード)

 英語で日本のことを説明するという点ではどれも同じだし、扱っているテーマもそう違いはありませんが、 著者によって料理の仕方が違い、様々な考え方を仕入れられて良かったです。

 これらの本やネットから仕入れたネタは、2年前に作ったスペイン語のネタ帳に書き足していきました。 特に数字(年号や金額など)や地名を書き足しました。

 けっこうスカスカで、余白がたっぷり空いていたのでラクに書き加えることができました。 スペイン語と日本語でグチャグチャしたノートに英語と日本語を書き加えたので、更にグチャグチャになりましたが(笑)。

 元のネタも一応読んでおこうと思い、なぜかこの期に及んでスペイン語で読んでいました。 さすがわたしのスペイン語! 簡単だったので助かりました。

 ネタを最初から作り直すより、言語は違っても、昔作ったネタを使いまわすほうがはるかにラクで、これはよかったです。

 少し余力があったので、2年前にはなかった新しい項目も付け足しました。

 シルバーウィーク、見合い結婚、メイドカフェ、秋葉原、焼酎、折り紙、招き猫、交番、てるてる坊主、こけし、縄文人、縄文土器、古墳、埴輪、踏み絵、黒船、浪人、寺子屋、アイヌ、わび・さび、企業コンプライアンス、日本的経営、稟議、根回し、終身雇用、年功序列、建前と本音、富岡製糸場(2014年世界遺産)、軍艦島(2015年世界遺産)

 ノートにはまだ余白があるので、あと一回くらい、別の言語で受けられそうです(笑)。

プレゼンの練習(時間制限なし)

 プレゼンの練習は、主に毎日50分(25分のレッスン二コマ)のオンライン個人英会話レッスン(DMM英会話)で、 毎回、6、7トピックを選んで先生を相手にプレゼンし、本番同様、質問をして頂きました。 プレゼンの時間は特に気にせず、思いついたことを好きなだけ話しました。

 たとえば、ある日のメニューはこんな感じ:(宗教編)

  1. 神仏習合 the sincretization of Shinto with Buddhism
  2. 神仏分離 the separation of Shinto from Buddhism
  3. 除夜の鐘 joyano-kane – ringing of the bell in the Buddhist temples
  4. 初詣 hatsumoude – the first visit to the Shinto shrine of the year
  5. お宮参り omiyamairi – the first visit to the Shinto shrine in the life
  6. 葬式 funerals in Buddhist temples
  7. 結婚式 wedding ceremonies in Shinto shrines
  8. 五戒 five prohibitions of Buddhism

 またある日はこんな感じ:(世界遺産編)

  1. 厳島神社 Itsukushima-Shrine
  2. 奈良公園 Nara park
  3. 日光東照宮 Nikko and Tosyogu Shinto shrine
  4. 白川郷 Shirakawa-go
  5. 原爆ドーム Hiroshima Peace Memorial
  6. 宝船と七福神 Treasureship and Lucky Gods

 その日のメニューは、写真やリンクなどを添え、予め送っておき、 おおよそ何を言うか、頭の中でまとめておく程度にとどめ、ぶっつけ本番で話しました。 これは先生も楽しんでくれたし、わたしのほうも楽しくできました。

プレゼンの練習(時間制限あり)

 実際のプレゼンは二分前後という縛りがあるので、試験の3日前くらいから、夫に時間を計ってもらい、2分間喋ってみる練習をしました。

 ところがこれは難しかったです。時間が決まっているというだけで、別世界の難しさでした。 夫がストップウォッチで時間を計っているというだけで、ものすごく緊張しました。

 2分のプレゼンの前に30秒間の準備期間があるんですが、これも全く生かせず、頭の中、真っ白。

 試しに、日本語でもやってみたら、やっぱりダメでした。 自分が何を言っているのか、文の途中で分からなくなり、主語と述語がかみ合わなくなったりしました。

 どうやら英語以前の問題のようです。 先生相手のときは「通じさえすればいい」「楽しんでもらえるといいな」と思って喋っているので、 先生が楽しそうに頷いてくれると安心して喋れる。

 ところがストップウォッチ片手の夫が相手だと、「これは試験なんだ、間違えちゃいけないんだ、しかも言いたいことは2分間に入れなくちゃ」と考えすぎて緊張する。喉が詰まったようになり、単語を一つ一つ、無理やり搾り出さないと言葉が口から出てこない。

 2分で言えるくらいの分量の原稿(iPhone6のメモアプリでちょうど1画面に収まるくらい・英語)を予め用意し、箇条書きのメモを見ながら言ってみたりもしました。 これは20テーマくらいやりました。

 これもダメでした。言葉がまるで口から出てこない。なまじ原稿があると、それに捉われ、却って焦ってしまう。 原稿を読むんならいいのですが、頭の中の原稿を思い出しながら言う、というのは無理でした。

 この状態は、結局どうしたらいいか分かりませんでした。

 でも少なくとも、2分という時間の感覚はつかめたと思うので、やって無駄だったとは思っていません。

通じる発音

 上記のような具体的な二次試験対策を始めたのは、11月19日に一次試験の合格が分かってからです。 それまでは特に対策を意識せず、通常のスカイプレッスンをやるのみでした。

 ただ、一次試験前に 「英語で日本紹介ハンドブック」の単語の読みを徹底的にチェックしておいたこと、 またDMM英会話を始めたばかりの頃、徹底的に英語発音の見直しをしたのは良かったのでは、と思っています。

 スペイン語は発音が日本語と似ており、発音が悪くて通じないということはありませんが、英語の場合はありえる。 通訳案内士の試験においては、「良い発音」とは言わないまでも、「通じる発音」であることは非常に重要なのでは、と思っています。 なぜなら、通訳もプレゼンもできたのに落ちた、という人の例をちょくちょく見かけるからです。 話す内容が良いのに評価が悪いとすれば、それは発音に問題がある場合があるのでは?と思いました。

 発音の悪さは自覚症状がないことが多いもの。 発音が悪くても、なかなか人には指摘してもらえないし、自分でも認めがたい事実だからです。

 だから英会話レッスンで毎日のように世界中の人と喋り、 自分の発音が世界で通じるかどうかを常にチェックしていたのはよかったと思います。 

雪の白川郷
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