トルコ語

トルコ語の思い出

 トルコはシュリーマンがトロイ遺跡を発掘した地。ヨーロッパとアジアが入り交ざったエキゾチックさもあって、子どもの頃から行ってみたい国の筆頭でした。

 学生時代、二度トルコツアーに申し込んだことがあります。けれども一度目はツアーが不催行となり、二度目は出発の日の朝、突然インフルエンザで高熱を出し、行かれなくなりました。


 三度目の正直がその30年後。2013年暮れ、翌年2月のトルコ周遊ツアーに申し込みをしました。長年の夢だったトルコ旅行とあって気合は十分。早速トルコ語学習に取り掛かり、旅行までのひと月半、入門書の会話文を片っ端から読んで出かけました。

 添乗員・現地ガイドつきのツアーだったので、会話のチャンスはあまりないかとも思っていましたが、実際はトルコ語が大活躍。ツアー仲間にも重宝がられました。

 トルコって観光地やホテルでも、意外と英語が通じないのですね。かのイスタンブールのグランドバザールも、観光客相手に英語を話すのは真ん中の大通りだけで、一本脇道にそれるとそこはトルコ語だけの世界。カタコトのトルコ語を話すと珍しがられ、人が集まってきました。あの迷宮のようなバザールで迷子になったときも、トルコ語もメインの大通りがどっちかを尋ね、無事集合場所に遅刻せず戻ることができました。


 たった一か月半の学習が旅行中大いに役立ったので、帰国後ますますトルコ語に没頭しました。トルコ語はアラビア語からの借用語が多いため、単語を覚える苦労はさほどなく、動詞活用も規則的。この調子でいけばアッという間にペラペラになるのでは?と期待しました。

 スピーディーに上達したスペイン語の例に倣い、4月からオンラインレッスンを開始。トルコ語専用のレッスンが見つからなかったので、トルコの先生がいるDMM英会話に入会し、トルコ語で会話することにしました。

 けれども、毎日トルコ語で喋っても、期待したほどすぐに話せるようにはなりませんでした。

 一般的にトルコ語は簡単だと言われます。語順が日本語とほぼ同じというのがその理由です。でも、わたしはむしろそれが嫌でした。英語と同じ語順であってほしい。だって外国語なのだから。

 それまでわたしの固定観念では「外国語は日本語と違い、まず『誰がどうした』という骨子を先に言い、詳細は後から付け足すもの」でした。それまで学んできた外国語もすべてそう。なのにトルコ語は違う。だから混乱するのです。

 トルコ語で話すとき、まず英語の語順で考え、それをトルコ語の語順に並び替えるという、ややこしい手順を踏んでしまっていました。日本語の語順で考えればいいのに、なぜわざわざ英語の語順で考えるのか? まったく無駄な話ですが、外国語だと思うと、いくら「トルコ語は違うんだ」と言い聞かせても脳が言うことをきいてくれず、そうなってしまうのでした。

 けれどもあるとき、当時お世話になっていた先生のブログを読み始め、その自由なトルコ語の語順に目からウロコが落ちました。たとえば「行きました、友達と」「気に入りました、これが」「説明しますね、ここで」・・・といった具合。まさしく英語風の語順。

 あ、それでもいいんだ、と思ったら、急に気が楽になりました。先生はきっと、ちゃんとしたトルコ語を教えなきゃと思ったのでしょう、レッスンでは標準的な語順で喋ってくれていました。でも普段は、実はこういう語順でモノを考えていたのですね。

 それからは、わたしも先生に倣うことにしました。だからわたしのトルコ語は語順がヘンです。でもそれでいいと思っています。トルコ語は動詞活用と格変化が緻密な言語。語順を変えても、意味が変わるおそれがないからです。


 トルコ語は、どうしてももっと早く上達しないのかと焦り、様々な学習方法を試しました。BusuuやDuolingoといった語学アプリを使い始めたのもトルコ語からです。Busuuではよく作文を投稿し、ネイティブに添削してもらっていました。

 入門書も、当時出ていたものはすべて読みました。特に「ニューエクスプレス トルコ語」は繰り返し読み、書き写したり、耳で聞いて書き取ったりと、徹底的に活用しました。

 話せるようになったのは、会話レッスンだけでなく、入門書や語学アプリのおかげもあると思います。

 現在は時々ネイティブと話す程度ですが、トルコ語大好き。末永く続けていきたいです。

カッパドキアの朝 気球
カッパドキアの朝

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