アラビア語

ニュースで読むアラビア語 NHKラジオ外国語放送

 この一月間、各言語について、どのような学習をしたかを順に書きます。まずはアラビア語から。

 アラビア語はいま一番やらなくてはならないだけに、いま一番やりたくない言語です。つい怠けてしまい、学校を卒業してから、ほとんど勉強しませんでした。

 そんな中、一つだけ頑張って続けたことがあります。それはNHKのアラビア語ニュースに触れること。これだけは自分に義務付け、ほぼ毎日やりました。

 NHKワールドでは、日本語・英語を含め、毎日18ヶ国語でラジオ放送を行っています。そのうちの半数程度の言語については、ラジオで読み上げる原稿を、ネットで読むこともできます。アラビア語もその一つ。ラジオ用の原稿が公開されています。

 ニュースは一日1回以上更新されます。つまり、毎日新鮮なアラビア語を、目から耳から入れることができるのです。日によっては、師岡カリーマ・エルサムニーさんの声が聞けます。

 本当はわたしにはニュースはまだ難しすぎます。耳でニュースを聞いただけでは、内容はほとんど分からない。さりとて、ディスプレイ上でアラビア文字を追うのは目が疲れます。いろいろ試行錯誤の上、無理をせず、現在の自分の実力に合った方法でいくことにしました。

  1. 全部で10分間のアラビア語放送を聞きながら、5~7つのトピックのうち、1つを選ぶ。
  2. 選んだ原稿のトピックを全文、ワードにコピペする。
  3. 選んだトピックと同じテーマの日本語ニュースを探す。
  4. 日本語のニュースを全文、ワードにコピペする。
  5. ワードファイルの内容をプリントアウトする(アラビア語+日本語)。
  6. 日本語の記事を参考にしつつ、アラビア語を読む。

 5~7つのトピックを全部理解するのは大変ですが、1トピックだけなら、毎日続けられます。どのテーマを選ぶかは、その日の気分。なるべく簡単そうなもの・短めのものを選びます。同じテーマを追うのも楽です。使われる単語が似ているからです。一時イスラエルの入植問題を追っていたら、「入植」「対話」「再開」といった単語を覚えました。

 アラビア語で放送されるニュースは、日本語のニュースと同一内容ではありません。でも日本語放送のほうがたいてい詳しく、アラビア語で流れる内容のほとんどが網羅されているので、アラビア語と日本語文を対照することにより、単語の意味や文章の成り立ちを類推することができます。

 プリントアウトすると、パソコンの前にいなくても、いつでもどこでもできるので、便利です。出かけるときに持って行き、電車の中で読むこともあります。気になった単語や用法にしるしをつけておき、あとで辞書や文法書で調べます。30分あれば、だいたい終わらせられます。

 最初の頃はこのやり方でも大変で、毎日いやでいやで仕方がありませんでした。でも3週間を過ぎるあたりから急にラクになり、楽しみにすら感じられるようになりました。ニュース特有の言い回しを覚え、読み飛ばせる部分ができたからだと思います。

 読み終えた記事は読みやすいように束ねて表紙をつけ、保管してあります。観光局のパンフレットを利用しました。パラパラめくっていると、「これだけ読んだんだ」という自信がわきます。

 アラビア語に関しては、しばらくこのやり方でいこうと思います。

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