ロシア語

НЕТ ВОЙНЕ

 東京を含む世界各地でロシアの進軍に抗議する反戦デモが行われています。「НЕТ ВОЙНЕ」と書かれたプラカードを持ち、「ニェット・バイニェ!」と叫ぶ人々の姿をニュース等でよく目にします。

НЕТ ВОЙНЕの意味

 「НЕТ ВОЙНЕ(ニェット・バイニェ)」というのは、ロシア語で「戦争反対」の意味です。

 「нетが来たら名詞は生格」と叩き込まれてきたロシア語学習者にしてみれば「なぜвойны(生格)ではなくвойне(与格)なのか」とつい思ってしまいますが、ここでは「戦争に『НЕТ(ノー)』(と言おう)」という意味なので、война(戦争)がвойнеと与格になっています。(Hi nativeReddit参照)

 この言葉は今回の戦争に反対するためにロシアで生まれた、できたてホヤホヤのスローガンです。「Нет войне(戦争反対)」と声を上げることで「Нет войны(戦争はない)」状態が実現することを願います。

ウクライナのロシア語話者

 国民のほとんどが日本語を話す日本では、ロシア人はロシア語、ウクライナ人はウクライナ語を話すと思ってしまいがちですが、ウクライナにおいてロシア語話者は決してマイノリティではなく、家庭でロシア語を使用する人の割合は、ウクライナ語よりもむしろ高いくらい(wikipedia参照)。プーチン大統領が槍玉に挙げているウクライナのゼレンスキー大統領からしてロシア語母語話者だそうです(wikipedia参照)。

 以前ウクライナのロシア語話者とソ連崩壊の頃の話をしたことがあります。その頃のことを、その人はこう語っていました。

 社会が崩壊し、それはそれは大変な時代だった。経済はどん底で、食べていくことさえ難しかった。自分はまだ子どもだったから親に守ってもらえたけれど、両親はさぞかし大変だっただろうと思う。

 でもある意味、ロマンチックな時代でもあった。独立した解放感が社会に満ち溢れていた。

 「ロマンチックな(Романтичный)」という表現が心に残っています。その話を聞いたのは昨年NHKの大河ドラマで「青天を衝け」をやっていた頃で、明治維新直後の日本と重なりました。生きることさえ難しかった激動の時代。でも一方で、希望と活気に満ち溢れていた。「ロマンチック」とはそういうことかなと想像しました。

 「青天を衝け」で学んだのは、薩長政府だとばかり思っていた明治政府が、実は旧幕臣をも重用していたことです。ウクライナの人々も、ロシア語話者もウクライナ語話者も関係なく、ここ30年、皆で必死に新しい国を作り上げてきたのではないでしょうか。

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 ここ数日、今回の戦争に関するロシア語の動画をよく見ています。そんな時の強い味方がyoutubeの文字起こし機能です。

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