クメール語

クメール語の反省

 今更ですが、8月のカンボジア旅行におけるクメール語実践の反省を書きます。

 昨年夏のスリランカでけっこう楽しくシンハラ語が使えたのに味をしめ、今夏のカンボジアで二匹目のドジョウを狙ったのですが、結論から言うと、ろくに話せませんでした。

 シンハラ語に倣い、30くらいのフレーズを徹底的に覚えていく予定だったのだけれど、計画倒れに終わった。

 それはシンハラ語よりクメール語の方が難しいとかいうような理由ではなく、単にわたしが優先順位を見誤ったからであります。

 今から思うと、旅行前の一ヶ月くらい、なんで一日10分くらいクメール語に時間を割かなかったかなあと不思議なんですが、明日やろう明日やろうと先延ばしにしているうちに、旅行当日を迎えてしまった。

 で、まあいいわ、道中やれば、と思っていたら、他のことで忙しく、気づいたらクメール語はほとんど何もしないままに現地に着いてしまった。バンコクの乗り換えなんて6時間もあったのに、Duolingoにハマってたらあっという間。一体何をやってんだか・・・。

 でまた滞在中くらいクメール語をやればいいのに、ブログとインスタの更新、それに日課の消化に忙しく、それが終わった途端、寝落ち。バカバカバカ、あたしのバカーーー!!

 ・・・というわけで、カンボジアでサラッと口から出てきたのは以下のフレーズくらいでした。

  • ソームトーッ(ちょっとすいませーん)
  • オークン(ありがとう)
  • スオスダイ(こんにちは)
  • チョムリアップスオー(初めまして)
  • ソクサバイテー(お元気ですか?)
  • ソクサバイ(元気です)
  • チョムリアップリアー(さようなら)
  • ボントゥッタップナウアエナー(トイレはどこですか?)
  • チュガンナッ(美味しいなっ!)
  • トライナッ(高いなっ!)
  • オッヨーテー(要りません)
  • オッテー(いいえ)

 数は少ないけど、これらはバッチリ通じました。音を繰り返し聞き、理屈抜きで音を真似たのがよかったのだと思う。

 口をついて、ではないけど、まあまあ言えたのは、以下の二つ。

  • クニョムチュモア〜(私は〜です)
  • トライポンマーン(いくらですか?)

 考えないと出てこなかったのは以下のフレーズ。

  • チャーハ(はい)
  • タウプサー(市場へ行きます)
  • モーッピープサー(市場へ行って来た)
  • モーッピーチョーポン(日本から来ました)
  • ボンタイ(少し)
  • クダウナッ(暑いなっ!)
  • リアットレイスオースダイ(おやすみなさい)
  • ニャムバーイハウイ(ご飯もう食べた?)
  • タウトートループバーンテー?(写真を撮ってもいいですか?)

 これらはほぼ使えませんでした。会話ってテンポが大事だから、思い出すのに数秒かかるようではダメなんですよね。えーとえーと、って考えているうちに会話が死んでしまう。

 覚えていけば良かったのは以下のフレーズ。

  • ???(あなたは?)
  • チュアエトハウイ(お腹いっぱい)
  • ソームクッルイ(お会計お願いします)
  • ソームチュオイトートボンタイ(写真を撮ってください)
  • 数字

 こう書いてみると、言えなくて悔しかったフレーズはそんなに多くはないですね。なんでこの程度の数を徹底的にさらわなかったのか。どれくらいのことが言えたら満足なのか、いまどれだけ言えるのか、言えないフレーズはどれなのか、たぶんそういうことを整理して把握するヒマもなかったんだと思う。

 そもそもなぜカンボジアへ行くのに、他の言語にうつつを抜かしていたのか。Duolingoに費やした時間の10分の1でもカンボジア語に振り向ければ、全部言えてたはずなのに。

 旅行前あんなにハマっていたDuolingoは旅行をきっかけに熱が冷め、今は一日一課のペース。たかがその程度のものになぜ時間とエネルギーを振り向け、急務のカンボジア語をないがしろにしたのか。

 ・・・と、旅行に帰って来てからの一ヶ月くらい、ずっと考えていました。

 で、やっと分かった。

 わたしがやりたいことって二種類あるんですね。

  1. 長期的に目指すもの
  2. 刹那的な衝動

 で、わたしは後者に弱い。「あっこれやりたい!」と思ったら、それが自分の長期的なビジョンに当てはまろうがなかろうが飛びついてしまう。

 旅行前にDuolingoにハマったのも、たまたま中国語コースができているのを見つけ、つい嬉しくて、早く最後までやりたい、Duolingoだけでどこまで行かれるのか知りたい、という気分になっちゃった。今考えると、別に今すぐやらなくてはならないような案件ではなかったのですが、当時は「今やらなくては」という根拠のない焦りや「今はこれをやるべき」みたいな使命感さえ感じていた。「やりたい」という衝動は、そういう焦りやら使命感で補強されていた。

 趣味なんだから、その都度やりたいことを本能の赴くままにやればいい、というスタンスでこれまで来たし、まあ通常はそれでもいいと思う。でもレアなチャンスを得た時は別。チャンスを優先しないともったいない。

 例えば旅行。例えば検定試験。例えばレッスン・・・。今後は、こういうチャンスが巡ってきたら、そのチャンスを最大限に活かすような形で優先順位をつけようと思います。

 あんまり行き当たりバッタリに自分の衝動に振り回されていると、10年後20年後に振り返った時、「アレレ、結局自分は何がやりたかったんだ??」ってことになってしまうと思うので。

 ・・・以上、カンボジア旅行の反省でした。

アンコール・トム遺跡
アンコール・トム遺跡

 

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