バスク語

「ニューエクスプレス バスク語」白水社

 「ニューエクスプレス バスク語」を読みました。バスク語に触れるのは初めてです。

 バスク語はスペインとフランスの国境付近で使われている言語。系統不明で、他のヨーロッパ言語とは似ていないようです。でも文字はラテン・アルファベット。パラパラめくってみたらなんとなく読めそうな気がしたので、チャレンジしてみました。

 読んだのは会話スキットの見開きのみです。文法説明ページは読まない、練習問題もやらない。表現力アップ、単語力アップなど、スキットの見開き以外は全部とばし、飽きないうちに一度最後まで一気に読みきりました。

各スキットの読み方

  1. バスク語を読み、スキットの話の筋を推測
  2. 和訳を読み、推測した内容がどの程度正しいか確認
  3. もう一度バスク語を読み、文の構造・文法規則、各単語の意味を推測
  4. 単語の意味の対応が分からなかった部分のみ、単語集を参照

推測しながら読む

 たとえば以下は第一課の冒頭(16ページ)。ここは何が書いてあるでしょうか。推測してみましょう。

Xabier: Kaixo!

Sae: Kaixo!

Xabier: Ni Xabier naiz, eta zu?

Sae: Ni Sae naiz. Urte askotarako!

Xabier: Bai, urte askotarako! Zu japoniarra zara?

Sae: Bai, ni japoniarra naiz.

 以下はわたしの推測です:

 Kaixo(カイショ)というのはたぶん「こんにちは」とかそんな感じの意味でしょう。第一課の最初だしね。

 そのあとXabierが Ni Xabier naiz、SaeがNi Sae naizと言っているのだから、たぶんこれはお互い自分の名前を言っているのでは?

 Urte askotarako!は状況からしてたぶん「はじめまして」。

 japoniarraはスペルからしていかにも「日本人」って気がする。Zu japoniarra zara?は、「あなたは日本人ですか?」かな?

 Bai, ni japoniarra naiz.とSaeが答えているから、たぶんBaiは「はい」で、ni ~ naizは、「わたしは~です」。

 zuがもし「あなた」だとすると、eta zu?はand you(あなたは?)かな?


 推測し終わったら、合っているかどうか、和訳や単語集で軽く確かめます。

 課が進むにつれ、分からない部分が増えてきます。ちょっと考えて分からなかったら諦めて和訳を見ます。和訳を見た上で、もう一度バスク語を読み、どの単語がどういう意味にあたるのか、もう一度推測します。

 一課に一文だけでも推測できたらラッキー、知ってる単語が一つ二つ見つかっただけでも良しとします。

 課によってはほとんど和訳だけ読んでるみたいな課もありましたが、「分からない部分は深追いしない、単語を覚えようとしない」をモットーに、全20課最後まで強引に読み進めました。

 曲りなりにも一度最後まで読み通すと、本に親近感を覚えます。二度目にまた読むときは、きっと敷居が下がっていることでしょう。

バスク語で発見したこと

 (※ この項はネタバレ(バスク語の文の構造)を含みます。ご自分で発見したい方は読まないように!)

 バスク語で面白いなあ、と思ったのは形容の語順です。たとえば「この素敵な家」は、英語ならthis pretty houseで日本語と同じ語順。スペイン語やフランス語でも指示形容詞は名詞の前につくけれど、バスク語ではetxe polit hori(etxeが家、politが素敵、horiがこの)。指示形容詞が最後にくる。

 あと、名詞の語尾がネコの目のように変わる。単数・複数の違いだけでなく、どうやら格変化があるみたい。形容詞も変わる。名詞に性があるのか?と思いましたが、どうやら格変化のようです。

 一体いくつ格があるんだろうと思って文法をチラ見してみたら・・・、えっ? 16格?! あの格変化が多いことで有名なフィンランド語(15格)より多い!!

 造語法が垣間見られる部分もありました。lagun(友達)とlagundu(付き添う)、marrazki(絵)とmarraztu(描く)が一緒に出てきた。

 それより何より驚いたのは、男性にとってか、女性にとってかで、「兄弟」という語彙が異なること(anaiaとneba)。姉妹も異なる(arrebaとahizpa)。な・・・なんで??

 兄弟姉妹をひっくるめた語はまた別にあり、一つの課に兄弟とか姉妹という単語が5つ、おまけに従兄弟まで出てきて、もう何がなんだか・・・。

まとめ

 あー面白かった!

 難しいけど面白い。こういうの、わたしは「難面白い(むずおもしろい)」と呼んでいるのですが、ほんと、難面白かった。

 初めて触れる言語って、気負いが全くないから、純粋に、気楽に楽しめる。

 しかもバスク語で「こんにちは」と「Bai はい」と「Ez いいえ」が言えるようになりました。

 どうもバスク語は発音は難しくないみたい。文字の読みが一部特殊ではありますが。

  • Kaixo! Zer moduz? こんにちは! 元気?
  • Oso ondo, eta zu? とっても元気よ。あなたは?
  • Ni ere ondo! わたしも元気です。
  • Ni Usagi naiz, eta zu? わたしはうさぎです。あなたは?

 全く知らなかったバスク語で、これだけ分かるようになったのだから、2時間の元は十分とれた気がします。

ニューエクスプレス バスク語
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