アラビア語

ゴハおじさんがやってきた

 わたし今、最高にシアワセ♡ なぜって、先日ゴハおじさんがうちにやってきたからです。

 やってきたのはこの本↓ クラスの友達が貸してくれました。

 以前5話だけ読み、気に入っていたゴハ(ジョハ)小話シリーズの総集編。総ページ数400ページ以上。持ち上げるとずっしりと重い、立派な本です。

 シリーズは全部で100話。これは全部で4冊ある総集編の中の1冊だそうで、25話収録されています。

 一話につき16ページ。子ども向けだし、シャクル(母音記号)がついていて読みやすいので、10分、15分くらいでサクッと読めます。絵が多色刷りなのもいいですね。

 これが最近のわたしの元気のモト^^。朝っぱらからあわただしくお弁当と朝ごはんを作って家族をみんな出しちゃったあと、一人でコーヒーブレイクしながらこれを読むのが、わたくしの至福のひととき^^。

 フランス語のムッシュー・マダム(スタバのコーヒー一杯分)、スペイン語のガマくん(マックのコーヒー一杯分)に続く、朝の新習慣。25話あるので、しばらく楽しめそうです。

 ちなみに「ゴハおじさん」というのは、アラブにおいて、日本における一休さん、あるいはきっちょむさんのような存在です。トルコならホジャ、ドイツならティル・オイレンシュピーゲル、中国なら迂公。とぼけていて、人をケムに巻くのが得意な人物です。

 名前は、アラビア語で「 جحا 」、エジプト方言だと「ゴハ」、正則アラビア語(フスハ)だと「ジュハ」と読みます。ゴハを主人公にしたとんち話・笑い話がアラブにはたくさん伝えられています。

 たぶんアラブ人なら誰でも知ってる架空の人物。でもアラブの感覚なので、日本人には何がオチで、どこがおかしいのか、よくわからない小話も多い。

 以前、学校(アラブイスラーム学院の卒業生クラス)でゴハの小話をやったときのこと。この話のどこがおかしいのかよくわからず皆がボーゼンとする中、先生(アラブ人)だけが一人で爆笑していましたっけ。笑いで息も絶え絶えに、先生がオチを一生懸命説明してくれるんだけど、こっちにはいまいちその可笑しさがわからない^^;。

 でも楽しそうな先生の顔見てるだけで、きっとこの話は可笑しいのだろう、と納得できてしまう(納得せざるをえない)ところが、ゴハの魅力、いやアラブの魅力(?)だったりします(笑)。

 アラビア語検定4級には毎回「ジュハ小話のオチを問う問題」が出ます。アラビア語ができても、アラブの笑いのツボが分からないと手も足も出ない、恐ろしい問題^^;。配点が高いので落とすと痛いんですが、年度によっては正答率、相当低いんじゃないかなあ。語学力だけでなく、文化理解も問う、アラビア語検定らしい問題ですね。

 ゴハの小話は、日本語にも翻訳されています。 

 以下の本にも、短いジュハ小話がたくさん収録されています(アラビア語+日本語対訳)。

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