ポルトガル語

ロゼッタストーンでポルトガル語をやってみた

 「英語で注文すると、コーヒー一杯が無料で飲めるカフェが3日間限定オープン」というので、新宿紀伊国屋に行ってきました。

 実はこれ、ロゼッタストーンの新製品発売キャンペーンイベントです。外国人バーテンダーに英語でコーヒーを注文し、英会話を体験する、というわけ。

 バーテンのお兄さんはコーヒーの注文をとるだけでなく、いろいろ話しかけてくれるので、「どこからいらしたのですか?」とか「新製品、もう試しましたか?」などという問いに積極的に答える人もいれば、「Would you like some coffee?(コーヒーはいかが?)」に「ウンウン」と首をタテにふるだけの人も(笑)。人それぞれ自分なりに、つかの間の英会話を楽しんでいました。

 わたしはといえば、無料コーヒーをゲットしたのみならず、ロゼッタの新製品TOTALeも体験してきました。電車の映像広告で見るロゼッタストーンのコマーシャルがとっても素敵なので、以前から一度試してみたいなー、と思っていたのです。

 そのコマーシャルというのは、こんな感じ:

 舞台は築地かどこかの魚市場。
 西洋人客に、魚屋さんがスペイン語かなにかで話しかけています。
 そうかと思えば、別のお客相手に「1000円でいいよ!」と韓国語で対応する魚屋のおっちゃん。
 「この男、ロゼッタ人」というテロップが入り、
 最後は、パソコンの前で外国語学習に励むおっちゃんの姿・・・

という具合。

 この広告が妙にツボで、電車に乗るたびについ眺めてしまい、わたしもロゼッタ人になりた~いと思っていました。広告に乗せられやすいタイプ^^;。

 今回体験したのは、ポルトガル語です。なぜポルトガル語かっていうと、空いているパソコンが、たまたまそれだったから。

 まあ、言語は何でもいい。10分くらいかなあ、ちょこっと遊んでみました。

 まずは発音練習。耳で聞いたお手本と同じように発音してみました。ランプが緑になると合格、黄色だと「惜しい!」、赤だと「まだまだ」ということだそうです。でも「こんな感じ?」でテキトーに発音しても、緑が出る。もしかしたら、デモなので、採点を甘めに設定してあったのかも?

 次に、文章理解をやってみました。まず、少女が何かを食べているシーンが映し出され、ポルトガル語の文が出る。次に少年が何かを飲んでいるシーンが映し出され、ポルトガル語の文が出ました。絵と文を見比べることで、単語の意味や文法を推測することを促している模様です。

 そのあと、4シーンの中から、文に見合うものを選ぶ練習が綿々と続きました。最初は、少女が飲んだり、少年が食べたり。次に、少女たち・少年たち(複数)が飲んだり食べたりが入ってきて、さらに大人の男性・女性が加わり、そのうち走ったり読書しているシーンが加わり・・・といった具合に、応用されていきます。

 クイズ形式なので、できれば正解したいと思い、けっこう真剣に文に見入ってしまいました。ポルトガル語以外のほかの言語(たとえば英語とか日本語とか)は一切出てこないので、解答のカギは、ポルトガル語の一文から読み取るほかはない。「A menina está comendo.」が「少女は食べている」で、「O menino está bebendo.」が「少年は飲んでいる」なら、「A menina está bebendo.」は、「少女が飲んでいる」だな、というように、推測・応用して答えるわけです。

 文が表示されず、音声だけ聞いて画像を選ぶ場合もありました。目で文を見て選ぶより、耳で音を聞いて選ぶほうが数段難しい。

 10分ほど、同じタイプの文を綿々とやっていたら、基本的な文の形と、出てきた単語をいくつか、すっかり覚えてしまいました。

 実は、新宿に着くまで、いい感じにフランス語脳になっていて、コーヒーを注文する際にもフランス語が出てきそうな勢いだったのに、ポルトガル語をたった10分試しただけで、ものの見事にフランス語が駆逐され、それから1時間くらい、延々とそこで聞いたポルトガル語が頭を駆け巡ってしまったほどです。

 O homem está lendo. A mulher está correndo.・・・・。(男性は読んでいます、女性は走っています・・・) こういうポルトガル語のフレーズが耳にこだまして、頭の中をグルグルグルグル~~~。確かに、これマジメにやったら、あの魚屋のおっちゃんみたいになれるかも~!

 但し、マジメにやったら、の話。持っているだけでロゼッタ人になれるわけではない(笑)。

 ゲーム感覚でできるので、楽しいは楽しいですが、面白くてついやってしまう・・・ほどではない。継続するにはやはりそれなりに、言語への熱意と辛抱が必要なのでは、と感じました。

 何度も何度も同じことを徹底的に繰り返すのが外国語学習の基本。だからこそ効果があるのでしょうが、反復練習って、どうしたって飽きます。さすがに10分では飽きませんでしたが、これが30分、1時間、或いは毎日のこととなったら、どうなんだろう?

 そこで学習を継続できるかどうかはやはり、

  1. その言語に対する熱意がどれだけあるか
  2. 反復練習の意義を信じて辛抱できるかどうか

に掛かっているのかなあ、と。

 つまり結局のところ、外国語が上達するかどうかは、どんな教材を使うかよりも、どれだけ意欲があるか、どれだけ辛抱できるかにかかっているという当たり前の事実に、今回ロゼッタストーンを体験して気づいたというわけ。どんな教材を使っても、意欲のある人・辛抱強い人は必ず上達するし、何を使っても、ダメな人はダメ。世の中、よい教材はたくさんあるけれど、いかなる教材も、意欲の欠如まで補ってはくれない忍耐力に欠ける人の面倒までは見てくれないのだ、と。

 また、ちょっと気になったのは、画面の切り替わり。遅いというほどではなく、ほんの一瞬なのですが、その一瞬に若干のストレスを感じる。もっとサクサク切り替わってもいいのに、と思いました。

 あと、これは未確認なのですが、使用されている画像は、どの言語も共通なのでしょうか? もし言語を問わず、画像が同じだったら残念・・・。できればわたしは、アラビア語はアラビア~~ンな画像、フランス語はおフランス~~な画像で学習したいのですが・・・それって無理?

 とはいえ、ほんの10分で頭の中がポルトガル語になるという抜群の効果を実感したので、・・・安かったら、買っちゃうかも^^。

 一世代前のバージョンは、1から5まで全部一度に揃えた場合、アマゾンだと定価より2万円ほど安いようです。わたしが調べたところでは、amazonが一番安かった。

 しかしそれでも一式6万弱・・・。

 もし全部やりきることができれば、6万円というのは決して高いとは思いませんが、果たしてそれだけの意欲と根気が自分にあるか?!

 途中で挫折した場合、6万は高い。昔、5万円のリンガフォンで挫折した経験を持つわたしとしては、いまいち自分が信用できない~~~;;

 ・・・結局のところ、何事も自分次第、ってことですね^^。

ロゼッタコーヒーのお兄さん
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