英語

目指せ100万語! 英語の多読を始めました

 先日のこと、図書館のリサイクル本棚で、お宝を発見しました。

 「リサイクル本」というのは、自宅で不要になった本を市民が持ち寄り、図書館に託すシステムのこと。この棚に置かれた本は持ち帰り自由なのです。これまでに何度もこの棚で掘り出し物を見つけ、持ち帰ったことがあります。逆に、家で読み終えた本を図書館に託したことも。本の貸し借りとはまた違った味わいがあり、便利に利用してきました。

 しかし、その日の収穫は大きかった! 何しろ、図書館にもあまり置いていない英語のGraded readersだったからです。しかもたくさん! CDつきのものすらある~~!

 Graded readersというのは、ペンギン社マクミラン社から出ている英語のレベル別読み物のことです。学習者が自分の英語レベルに見合った本を探せるように、裏表紙に6-7段階のレベル別の表示があります。ページ数も少なく、古今東西の名作が平易な英語にリライトされており、気軽に読めるのが魅力です。

 「これはお宝めっけ!」と思い、早速ゲット。以前、夫のきりんがグレーデッドリーダースにハマっていたので、きりんへのいいお土産になると思ったのです。この時点ではまだ、自分が読もうとは思っていなかったのね。だって英語だし。ただでさえ、図書館で借りた本を消化するのに大変なのに、この上、英語の読み物なんて・・・ねえ。

 ところが家に帰ると、意外な展開が待っていました。なんと娘のちゃあが一番簡単そうなのを見繕って読み始めたのです。この人、英語が苦手。その彼女がわざわざ読まなくてもいい英語を読みはじめたので、びっくりしました。一体何が起きたのかと思った(笑)。

 しかも、1冊読み終えたあと、また別の本へ。その姿を見ていたら、わたしも読んでみようかな、って思ったの。人がやってるの見ると、自分もやってみたくなるのよね。ただし、体を動かすことは別ですけど。

 一冊読んでみたら、とまらなくなりました。面白くって。一体どれくらい読んだのかしら? グレイデドリーダースの裏表紙には、その本に使われている語数が書いてあって、それを見て驚きました。薄ーい、絵本みたいなのの語数が500、ちょっとページ数の多い本になると5000。へえー、すごい! 瞬く間に数千語制覇であります。

 外国語学習者のブログにはよく「多読」の話が出てきます。で、プロフィールのところに「現在〇〇万語」とか書いてあったりする。でも「〇〇万語」というのがどれほどの量なのか見当もつかなかったので、ただただ「すごっっっ!!」と感心していました。自分には関係のない世界だと思いつつ。

 でもこのたび、1万語というのが、そんなに法外な語数ではないのを実感し、急に興味が湧いてきました。つまり、わたしにもできそうな気がしたのね。で、わたしもブログのプロフィールに、「現在〇〇万語」と書いてみたいかも!という野望が突如として生まれた(笑)。

 また、夫のきりんにも、もしかしたら、と思い、尋ねてみました。「もしかして、今まで読んだ英語の語数とか、メモったりしてる?」と。

 案の定、つけていました。エクセルに、読んだ本の題名と語数をエクセルで管理しているらしい。・・・で、現在45万語なのですと。

 ・・・おお、すごい!

 夫を見直した一瞬であります。

 そんなわけで、わたくし、このたび、英語の多読を始めました

 ・・・冷やし中華じゃないですけど。

 始めて4日目の現在、9冊読了、約4万語。中学生でも読める易しめのグレードのものばかりなので、1~2時間あれば5千語読めます。難しいものを読もうとすると、わたしみたいなヤツはすぐに挫折するので、しばらくはこのレベルのものを読もうと思います。数字でいうと、レベル2あたり(レベル1が一番簡単で、レベル6まである)。

 毎日5000語読めば、200日で100万語になる計算。まあ本を入手するのも大変だし、毎日は無理なので、1年で100万語読めれば、大・大・大成功。100万語読めなくても、この試みが1年続けばたいしたもの。飽きっぽいわたし、返上であります。

 目下一番の心配ごとは、今のレベルのものを読みつくさないうちに次のレベルのものを読む英語力がつかなかったら・・・ということです。順調に読む力が上がっていかないと、読むものがなくなっちゃう~!

 幸い、これまで読んだものはどれも面白かったので、好き嫌いはないと思うのですが。

 あと、1冊数百円とはいえ、いちいち買っていたらお金が続かないかも。1冊500円としても、毎日1冊づつ読んだら・・・月1万5000円?! すでに家にある分と、図書館が頼みの綱です。

 それで、多読の効果ですが、とりあえずこの4日間で、英語を読むという抵抗感は、格段に減りました。最近、外国語のブログなどをちょくちょく読んでいたということもあるだろうけれど、「横文字だ」と思った瞬間、読む気がなくなる感じがなくなりました。

 ・・・ていうか、こんな状態で、今までよく英検とか受けてたわよねー。ほんと、感心しちゃう。

 ところで話は変わりますが、今回頂いてきたリサイクル本には、ちょっと変わったタグが貼ってありました。

 タグに記載されていたURLにアクセスしてみたところ、ブッククロッシングという活動のよう。これも読み終えた本のリサイクル活動の一種のようですが、面白いのは、本が人の手から人の手へと旅をしていく過程に注目していること。本を受け取った人が本の感想などを書き込むページもあります。

 わたしもいくつか感想を書いて、すでに何冊かは再リリースしました。これらの本がこれからどんな旅をするのか、楽しみです。手紙をビンに入れて海に流すのにちょっと似てるわね。まだ日本ではあまり知られていないシステムのようですが、たくさんの人に読まれるといいなと思います。

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