アラビア語

卒業生クラス復習3 言語能力と情報処理能力

 卒業生クラス第5回目は、文の組み換えを練習しました。これ、かなり難しい。試しに日本語でやってみても、難しい。

 たとえばこんな問題↓ 我と思わん方は、挑戦してみてください。

問題1:

 「花子は坂本竜馬の痛快な小説を読みました」

 この文章を次のように言い換えます。

 Ⅰ 「花子は何を読みましたか?」「痛快な小説です」
 Ⅱ 「痛快な小説を読んだのは誰ですか?」「花子です」
 Ⅲ 「その小説は、坂本竜馬のですか?」「そうです、その小説は坂本竜馬のです」
 Ⅳ 「痛快な小説でしたね」「ええ、なんとすばらしい小説だったのでしょうか!」

 上の例と同じように、「太郎は学校でいい試合をしました」を4つの文に言い換えてください。

 Ⅰ 「太郎は・・・      ?」「        」
 Ⅱ 「               ?」「     」
 Ⅲ 「               ?」「               」
 Ⅳ 「          」「                !」

 言い換えられましたか?

 スラスラ出来た人は、相当頭がいい。情報処理能力の優秀さに自信を持っていいと思います。

 さて、スラスラできなかった大半の凡庸な日本人諸君は、以下の状態でもう一度同じ問題に再挑戦してみてください。

問題2:

 「花子坂本竜馬の痛快な小説読みました

 この文章を次のように言い換えます。

 Ⅰ 「花子は何を読みましたか?」「痛快な小説です」
 Ⅱ 「痛快な小説読んだのは誰ですか?」「花子です」
 Ⅲ 「その小説は、坂本竜馬のですか?」「そうです、その小説坂本竜馬のです」
 Ⅳ 「痛快な小説でしたね」「ええ、なんとすばらしい小説だったのでしょうか!」

 上の例と同じように「太郎学校でいい試合しました」を4つの文に言い換えてください。

答え:

 Ⅰ 「太郎は何をしましたか?」「いい試合です」
 Ⅱ 「いい試合したのは誰ですか?」「太郎です」
 Ⅲ 「その試合は、学校でですか?」「そうです、その試合学校でです」
 Ⅳ 「いい試合でしたね」「ええ、なんとすばらしい試合だったのでしょうか!」

 いかがでしょうか? 実は問題1と問題2は全く同じ。でも2のほうがだいぶやりやすかったのではないでしょうか。 これでも全然ダメだった人は、お風呂で熱いお湯にでも浸かって、心と頭と体をやわらかくほぐしてからもう一度、挑戦してみてください^^。ふだん普通に日本語を話している人なら誰でも、こういう文の組み換え能力を必ず備えているはず。この問題でその能力を充分発揮できないとしたら、それは、この問題のルールに充分なじめていないだけ。言語能力とはまた別の問題だと思います。

 ・・・っていうか、そう信じたいですね。実はわたしもこういうのがすごく苦手なので^^;。かつて高校の英語のLL教室で、

 「彼は先生です」 → 「彼は先生ですか?」
 He is a teacher. → Is he a teacher ?

 という言い換えを毎週やらされ、これが全くできませんでした。疑問文にするだけなんですけどね。混乱して、「Is he is a teacher ?」とか言っちゃう。主語と述語の順番を逆にする、というのが、どーしてもできなくて、Be動詞を二回言ってしまうのです。

 あまりにできないものだから、真面目に取り組んでいないと先生に思われて、毎週叱られていました。「真面目におやんなさーい!」という声がヘッドホンから響いてくる。 ・・・可愛そうな話でしょ? うん、すっごいカワイソウだった、あたし! すんごい真面目な生徒だったのに・・・(涙)。今でもその先生の声はよーく覚えています。たぶん一生、忘れないな。あなたがわたしの心に残した傷はたぶん一生消えない。・・・と脅かしておこう(笑)。

 とにかく。こういう問題ができないからといって、言語能力が低いというわけではない・・・と思う!!(あえて断言w) でも、こういう問題をこなすことによって言語能力が鍛えられる、ということはあるんじゃないかと思います。この問題のルール=ことばのルールだからです。だからヘタでも何でも、頑張る意味はあるんだヨ、きっと。

 ・・・って、アラビア語クラスメートのみなさん、「うさぎさん、苦手な割にきのうは普通にできてたじゃん!」って思ってる? ヘヘ、実は昨日の問題、以前にやったことあったんだよーん♪ レジュメもあるので、今度授業に持って行きますね。

 昨日のアラビア語のおさらい:

 アラビア語で注意が必要なのは、格変化と冠詞。格と冠詞のあるなしで、最後のシャクルが変わってきます。「痛快な小説」という部分、例文・Ⅰ・Ⅱでは対格のナキラ(冠詞なし)、Ⅲでは主格のマアリファ(冠詞あり)、Ⅳの一文目はハバルカーナ(カーナの補語)で対格のナキラ、二文目はハルフジャル(前置詞)のあとなので、属格のナキラ(冠詞なし)。

 但し、③の「手紙」の複数形はマムヌーウ・ミナッサルフ(二段変化)なので、属格ナキラもファタハです!

① サミーラはハーリド・イブン・アルワリードについての痛快な小説を読みました。

سميرةُ قرأتْ قصّةً مسلِّيةً عن خالدِ بنِ الوليدِ

Ⅰ サミーラは何をしましたか? 痛快な小説を読みました。

ماذا فعلتْ سميرةُ ؟    قرأتْ قصّةً مسلِّيةً   

Ⅱ 痛快な小説を読んだのは誰ですか? サミーラです。

من قرأتْ قصّةً مسلِّيةً ؟    سميرةُ   

Ⅲ 小説はハーリド・イブン・アルワリードについてですか? そうです、小説はハーリド・イブン・アルワリードについてです。

هل القصّةُ عن خالدِ بنِ وليدِ ؟    نعم ، القصّةُ عن خالدِ بنِ وليد   

Ⅳ 小説は痛快でしたね。? ええ、なんとすばらしい小説だったのでしょうか!

! كانت قصّةً مسلِّيةً.    نعم ، يا لها من قصّةٍ   

② マフムードは学校でいい試合をしました。

محمودُ لعب مباراةً جميلةً مع المدرسةِ   

③ ザイナブは友人たちにたくさんの手紙を書きました。

زينبُ كتبتْ رسائرَ كثيرةً للصديقات   

④ アミーンはモスクで長い説教を聞きました。

أمينُ سمع خطبةً طويلةً في المسجدِ   

⑤ シャザーは親族のために盛大な宴(うたげ)を用意しました。

شذا أعدّت وليمةً كبيرةً للعائلة   

⑥ カリームは展覧会用に油絵を描きました。

كريمُ رسم صورةً زيتيةً للمعرض   

盛大な宴(ワリーマ カビーラ)

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