英語

オンライン英会話に求めるもの

 最近オンラインレッスンに関する他の方のブログ記事を読み、へええと思ったので、自分はこんなスタンスでやってるよ、ということを書きます。

重視することは人によりけり

 二つ拝見したブログのうち、一つはオンラインで日本語を教えている方のブログで、もう一つはオンラインで外国語(英語以外)を学んでいる方のブログです。

 日本語を教えている方は、海外の生徒さんが日本語で話すのを聞いているだけでお金をもらっていいのだろうか?と悩んでおられました。でも、わたしに言わせてもらえば、会話レッスンにおいて、聞き上手の先生ほど素晴らしいものはないです。

 一方、オンラインレッスンを使って外国語を学んでいらっしゃる方はDMM英会話を検討しているけれど、もともと英語のためのサービスなので、講師の指導方法を心配しておられました。わたしはただ楽しくおしゃべりしたいだけなので、指導方法は気にしたことがないな、と思いました。

いつの間にか上達すればそれで十分

 わたしはDMM英会話を8年半続けていますが、「こういうことができるようになりたい」という目当てとか目的とかはなく、いつの間にか上達すればそれで十分だと思っています。実際、毎日ゆるーく会話しているだけで、なんとなく喋れるようになることは、DMM英会話を始める前に1年半在籍していたスペイン語オンラインレッスンで経験済みなので、不安もありません。

 もっと真剣に講師を選び、もっと真面目にレッスンに向き合えば、もっと高い効果が期待できるのかもしれませんが、あんまり気合いを入れすぎると疲れてしまい、長続きしないと思うので、どんなレッスン内容であれ、毎日外国語で話せればOKということにしています。1レッスンあたりの単価が安いので、それほど密度の濃いレッスンでなくても気にならないし、予習復習もほとんどしない。会話は場数を踏めば確実にうまくなるので、質より量を重視しています。

あと8レッスンで10万分

 また、オンライン会話に期待するのは会話の上達だけで、文法理解やボキャビルなど、他のスキルに関しては他の教材で培えばいいと思っています。

何語でもいい

 DMM会話には世界中の講師が在籍しているので、メジャー言語であればたいていの言語で会話を楽しむことができますが、英語で話すか、あるいは別の言語で話すかは、レッスンが始まってからの成り行きで決めることが多いです。検定試験前だけは過去問などをベースにその言語でがっつり検定対策に付き合ってもらいますが、それ以外の時期はレッスンがどういう流れになろうとも、何語になろうとも、一向に構いません。

 「今日はスペイン語で話そう」と思って南米の先生を指名しても、英語で話が盛り上がってしまえば、話を切るのがもったいないのでそのまま英語で話し続けるし、ロシア語で話していても、先生が話す内容が面白すぎてもっと微に入り細に入り詳しく聞きたければ、苦手なロシア語よりは楽な英語に切り替えます。初めての先生がたまたまトルコ語を知っていれば、「じゃあトルコ語で話そうか」となったり。

 ギリシャ語はまだ会話ができるほど力量がないので「こんにちは」と「さようなら」「ありがとう」くらい言えればもう満足。あとはギリシャ語に関する疑問を英語で尋ねたり、オススメのギリシャ料理とか、気候や風土、習慣に関することを英語で話したり。

 戯れに日本語学習中の先生の日本語訓練に付き合うこともあります。完全に英語ヌキで意思の疎通をはかるのは難しいので、結局なんだかんだ英語を使うことになります。日本語の文法を英語で説明したりして、これはこれで英語のよい訓練になります。

本音が言える

 わたしにとっては、外国語の上達を抜きにしても、海外の人と会話できるだけでもありがたいです。

 日本人同士だと、家族や親友など、かなり親しい間柄であっても、政治や宗教の話題はなかなか振りにくいものですが、オンライン英会話では誰にも気兼ねすることなく本音が言え、いい毒抜きになっています。

 それは先生の側も同じ。同じ国の人には言えない本音も、遠い国の生徒には気軽に言えるようで、政治・宗教の話題は、意外とウケが良い。南米の先生が「実はわたし、神を信じていないの」と、こっそり打ち明けてくれたことも。「神を信じていない」ことって、カソリックの国ではとても人前では言えない内緒の話なんですね。

 ロシアのクリミア併合がきっかけでウクライナ正教会が発足したとき、ウクライナの先生が「政治のゴタゴタが教会にまで波及して近所の教会でも対立が起きてる。めんどくさっっっ!」と憤慨していたこともあります。

 ジョージアの先生は「ロシアの動員発表後、ますます多くのロシア人がジョージアに入ってくるけれど、彼らは自分がウクライナで死にたくないだけで、ウクライナ侵攻に反対なわけではない。中にはZマークをクルマにつけて入国してくる輩もいる。最悪!」とカンカンでした。こうした生の声が直接聞ける醍醐味は何ものにも代えがたいです。

 日本人にはない視点に気づくことも多いです。たとえば先日、アフリカの先生と円安について話していたときのこと。日本では対ドルレートが半年で2割下がって大騒ぎしているけれど、先生のお国の通貨は最近2週間で3割暴落したそうです。

 そして「為替レートが下がると、おそらく食料をはじめとする自給率が上がるので、そう悪いことばかりではないかなー」とわたしが言うと「国内産業が成熟しているならね。わたしの国では、通貨の暴落は悪いことしかない」と言われ、ハッとしました。

なんなら日本語でも

 会話できるなら、必ずしも外国語でなくてもいいかも?と思うこともあります。

 たとえば将来、年を取って話がくどくなり、周囲の誰にも相手にされなくなったら、たとえ日本語だったとしても、毎日25分誰かに話し相手になってもらえるなら毎月会費を支払う価値は充分にあると思います。実際そういうオンライン・コンパニオンサービス、そのうちできるんじゃないでしょうか。

 ただ、日本人の労働単価はそれなりに高いので、日本語コンパニオンは高くつきそう。英語コンパニオンのほうが安く雇えるので、早めに英語で会話ができるようになっておいたほうがお得だと思います。

講師に多くは求めない

 わたしにとってDMM英会話は世界への窓であり、外国語学習の枠内に留まるものではありません。海外事情が聞けたり、意見を交換したり、共感したり、同じ冗談に笑ったりと、外国語習得の他にもいろんな楽しみ方ができるので、講師に多くは求めません。そもそも講師に何かを教えてもらおうとは思っていないです。先生のほうも楽しみながら気楽にわたしの相手をしてくれればそれで十分です。

 わたしの英語は、人様の前で喋って、さあどうだ、と誇れるようなレベルではありませんが、さりとて自分の必要はすでに満たせています。他の言語もまあそこそこ、その言語で思考することができています。8年半毎日受け続けたレッスンの成果だと思っています。

 どういう姿勢でオンラインレッスンに臨むのが正しいということもなく、それぞれ自分のスタイルで良いと思いますが、わたしはこんなスタンスでやってるよ、というところを書いてみました。


DMM英会話

※ 正式入会時に紹介コード「 36715976 」を入力すると3回分のレッスンチケットがオマケでもらえます。(わたしも3枚もらえます\(^o^)/。紹介コード使用者の情報はわたしには何も知らされません。どなたでもお気軽にお使いください)

ジョージアの教会にて
葡萄棚の上で眠るネコ
葡萄棚の高さは2メートル以上
落ちないでねー
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