DELE対策でスパニッシュオンラインにどっぷりお世話になったので、古巣スパニッシモとの比較を纏めておこうと思います。
在籍期間
スパニッシモには2012年9月から2013年12月まで、1年4ヶ月に渡り、50分のレッスンを約480回受けました。DELE A2およびスペイン語の通訳案内士に合格できたのは、ひとえにスパニッシモのおかげです。そもそも通訳ガイドを志したのも、スパニッシモの先生方が、わたしの中にある日本への帰属意識を引き出してくれたからです。現在は休会中。
スパニッシュオンライン(以下SOLと訳す)には2016年5月、DELE B1対策のため、一ヶ月集中的にお世話になりました。追加ポイントも購入。体験レッスン等をあわせ、25分のレッスンを33回受講しました。こちらも現在休会中。
選んだ理由
4年前は、なるべく長時間、回数多く喋りたかったので、単位時間あたりの受講費用が安いという理由で、スパニッシモを選びました。昨年、大幅値上げがあり、現在ではSOLとの差は縮まりましたが、当時はかなり違いました。
今回SOLを選んだのは、DELE対策コースが魅力だったからです。最初は軽い気持ちで体験レッスンを受けたのですが、自分では思いつかなかったDELE受験のポイントを教えて頂き、受講を決めました。
付き合い方
在籍当時スパニッシモにいらした先生方とは全員話しました。40人近くと話したと思います。先生同士が親友、親子、兄弟、従兄弟だったりと、先生間の人間関係が徐々に分かってくるのが面白く、ある先生とレッスン中、後ろで別の先生が手を振ってくれたりもしょっちゅう。グアテマラの社会がスカイプの向こうでリアルに動いているのが日々感じ取れ、面白かったです。
SOLではDELE対策対応のグアテマラの先生全員(5名)と、DELE対応のスペイン人の先生方のうちお一人と話しました。SOLには生徒同士の交流の場がフェイスブック上にあり、横のつながりも盛んです。オフ会も開催され、わたしも参加しました。会員同士で自主勉強会を定期的に行なっているグループもあるようです。
グアテマラとは
グアテマラは中米の小国。知る人ぞ知るスペイン語教育のメッカです。わたしは片桐はいりの「グアテマラの弟」に感化され、スペイン語をやるならぜひグアテマラで習いたいと思っていたので、グアテマラの先生のスカイプレッスンを見つけたときは小躍りしました。
スペインのスペイン語との違いは、わたしはそんなに感じません。グアテマラ仕込みのスペイン語がスペイン人に通じなかった経験もないし、スペイン人は早口、という以外、実は区別もつけられません^^;。アルゼンチンのスペイン語はsの発音が全部フに聞こえるし、メキシコはけっこう語彙が違いますが、グアテマラのスペイン語は割とクセがない気がします。
サービス比較
Spanisimo | SOL | |
---|---|---|
1レッスンの長さ | 50分 | 25分 |
レッスン単価 | 50分550円~ | 25分415円~ |
月謝の最低額 | 8478円 | 5400円 |
先生の数 | 35人(男7:女28) | 18人(男5:女13) |
グアテマラ | 35人(男7:女28) | 12人(男4:女8) |
スペイン | 0人 | 6人(男1:女5) |
教材 | PDFオリジナル教材あり | 市販の指定教材を購入 |
DELE対策 | なし | あり |
予約期限 | レッスン開始の12時間前 | レッスン開始の15分前 |
キャンセル期限 | レッスン開始の10時間前 | レッスン開始の7時間前 |
休会申請の期限 | プラン末日の7日前 | 次回決済日の3日前 |
レッスンの長さ
スパニッシモの体験レッスンを受けたのは、スペイン語学習を始めて2ヵ月のとき。それまでスペイン語を喋ったことがなかったので、50分も会話が続けられるのかどうか心配でしたが、取り越し苦労でした。先生が挨拶や簡単なことだけ話しかけてくれたので、最初から50分、ほぼスペイン語のみで会話できました。50分あると、時間を気にせず盛り上がれるので、わたしは好きです。
SOLの一コマは25分ですが、2、3分くらいなら延長してキリの良いところまで終えてくれる先生が多く、密度は濃いです。
予約について
スパニッシモはいつ入会するかで、予約の損得が分かれます。先生方はたいてい月末に一斉に次の月のレッスンを一月分開くのですが、生徒は更新日の6日過ぎまでしか予約が入れられない仕組みなので、入会日(=更新日)が上旬だと、先生がレッスンをあけたときには、次月の後半の予約が入れられず、やっと更新日がすぎた頃には、人気の先生のレッスンはすべて埋まっているということになるのです。スパニッシモに入会するなら、月末がオススメです。
しかもスパニッシモはキャンセル期限より予約期限のほうが先なので、キャンセル待ちが狙いにくいです。
その点SOLは、人気の先生でも比較的予約が取りやすいです。先生の人気度に応じてレッスン単価を変え、人気の分散を図っているので、極端に予約が取りにくい講師はいません。
仮にレッスンが予約で全部埋まっていても、諦めるのはまだ早い。キャンセル期限から予約期限までが長く、キャンセルが狙いやすいです。
サポートについて
サポートは圧倒的にSOLのほうが良かったです。SOLの対応は「神対応」の域。とにかく親切、素早い。先生と回線がつながらなくなってしまったときなど、レッスン中に早くもサポートがありました。
一方、スパニッシモのサポートは限りなくグアテマラモード。休会するときお礼メールを送ったら、返信が帰って来たのは、なんと半年後でした。亀レスここに極まれり。しかし半年経っても返信するって、ある意味、律儀ですよね。
将来再開するなら
短期の試験対策ならSOL、長期間まったり続けるならスパニッシモを選ぶと思います。
長期ならスパニッシモにする理由は、
- 時間単価で比較した場合、割安感がある
- 先生の数が多いので、飽きない
- 先生同士が仲間で、連続ドラマを見ているみたい
- 若くて可愛い先生が多く、友達感覚で会話が楽しめる
短期ならSOLにする理由は、
- システムやサポートが便利で、小回りが利く
- DELE対策コースがあり、レッスンの内容が濃い
- スペイン人の先生もいる(但しレッスンは高額)
- ベテランの先生が多く、短期の上達が見込める
全体的に、スパニッシモはのんびり、SOLはしっかり、という感じ。ベテランの先生にしっかりレッスンを受けたいならSOL、会話をゆったりまったり楽しみたければスパニッシモ、と思っています。
第3の選択肢
スパニッシモ、SOL以外の第三の選択肢もあります。DMM英会話です。スペイン語のスカイプレッスンではありませんが、メキシコを始め南米の先生が大勢いるので、スペイン語で話すことも可能です。
DMM英会話の利点は、スペイン語専用のスカイプレッスンよりコストがはるかに安いこと。以下の条件を満たす場合は、DMM英会話という選択肢もありだと思います。
- スペイン語の基礎がすでにできている
- スペイン語だけでなく、英語にも興味がある
時間帯を選びさえしなければ、ほぼ毎日スペイン語で話すことができます。
まとめ
スパニッシモスパニッシモ、スパニッシュオンライン(SOL)、DMM英会話、どれもそれぞれに良いところがあり、特に「絶対ここが一番オススメ!」というのはありません。どのサービスにも満足しています。
参考になれば幸いです。