高校生の娘の実用フランス語技能検定試験体験(2005年11月)をお話します。得点は87点(100点満点中)でした。
試験準備前段階
娘は4月から学校で第二外国語としてフランス語を週3時間習い、6月に仏検5級を取得したあと、夏休みに1ヶ月間、モナコに留学しました。でもそれはバレエ学校への留学で、語学留学ではありませんでしたし、バレエ学校での公用語は主に英語だったようで、英語は多少上達したものの、フランス語に関して新しく覚えたのは、せいぜい単語10個とフレーズ2、3個だけだったそうです。
モナコ滞在中に4級の過去問をやってみたそうですが、あまりにも難しく、全くできなくてやめてしまったそうです。学校の授業だけでは語彙が全く足りず、faireの直説法現在の活用形もまだ習ってはおらず、半過去、単純未来、条件法、接続法などの時制はいずれも見たことがないというありさまで、 申し込んではみたものの、さすがにちょっと無理かなあ、と親子共々弱気になったりもしました。
また、いまどきの高校生は忙しく、学校以外の勉強をやっているヒマなどあらばこそ。3級を目指しているわたしと二人で使えたら、と思った購入した仏検用問題集もなかなかはかどらないようでした。
そんな中、9月から10月の初めにかけて、以下のサイトをつかって練習をしていたようです。
これらは仏検4級には全然足りない学力を、なんとか問題集をこなせるレベルまで引き上げるのに役立ったようです。
試験対策問題集
今回購入した4級用の問題集は、完全予想 仏検4級というものでした。大きな書店へ行って様々なシリーズのものと見比べてこれに決めました。大判で開きやすい、紙質がよく、文字がくっきりと見えるという点が気に入りました。
分厚いだけに、文法に関する説明も詳しく解説してあり、娘は解説を読みながら、問題を解いていったようです。 解説には問題の答えが全て載っているようなものでしたから、そんなやり方ではたして力がつくのだろうかという疑問もありましたが、「問題集に書いてあることはすべて、どれもこれも初めて知ることばかり」という状態の娘にしてみれば、そういうやり方でもしない限り、 問題集を続けていかれなかったのだと思います。
章の最後にある「まとめの問題」だけは、解説を見ずに解いたそうですが、 この問題集はまとめの問題が他の問題よりも多少易しくできているので、7~8割正解でき、 自信がついて良かったようです。
検定の問題集というのは、とかく実際の検定試験よりも難しめにできていることが多いのですが、この仏検完全予想シリーズは 実際の検定試験に近い難易度で、無駄に難しくないところが、とても良いと思います。
途中で挫折しそうになったり、サボった時期もあったようですが、 10月初旬から始めたこの問題集を、検定日のギリギリ前日に終わらせることができました。最後の模試は8割5分くらいの出来でしたので、 ほぼ実際の検定試験と同じくらいの難易度と思って良いのではないでしょうか。
まとめ
今回の勝因は、
- ネットを活用し、問題集をこなせる最低限のレベルまで引き上げた
- 自分の実力に合った問題集の使い方をした
の2点に尽きると思います。 こうした工夫により、問題集を最後まで終えられました。 最後の最後まで、「さすがに今回は無理ではないか」と、本人もわたしも思っていましたが、 それでも諦めず、一冊の問題集を最後まで終えたのがよかったと思っています。