シンハラ語

Nemo自分セレクト

 スマホアプリNemoシンハラ語の有料版を購入しました。

 Nemoの完全版は現在1400円(為替によって変動するようです)。少し高い気もしますが、買い取り式なので、一回払えばずっと使えます。

 最近の語学アプリは購読制が多いですが、毎月・毎年ランニングコストが発生する購読制よりわたしは買取りの方が好きです。

有料版を購入した理由

 フルバージョン(完全版)購入の理由は、無料お試し版に含まれないフレーズが知りたかったからです。「写真を撮ってもいいですか?」や「値引きしていただけませんか?」など。購入ページに、フルバージョンに含まれる表現が日本語ですべてリストアップされていたのが参考になりました。

 あと、youtube動画で何度も繰り返され「これはどういう意味だろう?」とずっと思っていたフレーズが含まれていて、意味やスペルが分かったのは、嬉しいオマケでした。

හරියටම හරි
(hariyaṭama hari)

「まさしくその通り」という意味なんですね。分かってすっきり。

今まで購入しなかった理由

 Nemoは単純で軽快な操作性が気に入っていて、これまで10言語近く使ってきましたが、有料の正式版を購入したのは今回が初めてです。

 Nemoにはいくつかモードがありますが、わたしの使い方は、毎日一度、101枚のカードを上から順に、発音を聞きながらどんどんひっくり返していくだけ。

語学アプリnemoスクリーンショット
各カードを軽くタップすると、カードが裏返り、発音してくれる

 今まで完全版を購入しなかった理由は、その使い勝手が変わってしまいそうで怖かったからです。

 無料版も有料版も操作は全く同じですが、課金すると収録されている表現が101個から2000個に増えます。101個ならカードを全部ひっくり返しても2、3分で終わりますが、2000個となると何十分かかるでしょう。101なら毎日チェックできますが、2000は自信ない。だから有料版にはなかなか手が出せなかったのです。

 実際、課金した途端に使わなくなった類似のアプリが過去にありました。お試し版は内容量が限られていたから有難みもあり、毎日気軽に使っていたのですが、正式版は量が多すぎてプレッシャーとなり、使わなくなってしまったのです。

 Nemoもその二の舞になるのではないかと不安でした。

 ではその同じ轍を踏まないためにはどうしたらいいのか。それは、表現の数を増やさないことだと思いました。

自分セレクトのフレーズ集

 嬉しいことに、Nemoにはフレーズ・単語を選ぶ機能があるのですね。覚えたいフレーズ・単語が自分でチョイスできる。

 フルバージョンの2000を全部覚えようとせず、まずはその中から使いそうな単語やフレーズだけピックアップして基本の101に足すことにしました。

 次に、基本の101の中でも使いそうにない単語やフレーズは除くことにしました。

 たとえば完全版にしかない「写真を撮ってもよいですか?」などを足し、お試し無料版に含まれている「あなたを愛しています」などは使いそうにないので除きました。「あなたの/君の」といった敬称か親称かが違うだけの同一表現も、敬称だけ残し、親称は削除。

語学アプリnemoのスクリーンショット
カードを長押しするとプロパティが現れ、マイナスをタップすると非表示にできる
あとから再表示も可能

 これでNemoが「自分のフレーズ集」になりました。加えた表現と除いた表現の数が同じくらいなので、表現数はほぼ101のまま。「使える度」だけがぐっと増しました。

 一から自分でフレーズ集を作るのは大変ですが、101表現というベースがあり、それを叩き台に、ちょこっと足したり引いたりするだけなのでお手軽。重要度も設定できるので、好きな順番に並べかえることもできます(プロパティの赤から青のゲージを調整)。

 自分にとって必要なもの・不必要なものを取捨選択するって、ごく当たり前のこと。

 でもわたしは長年Nemoを使いながら、この機能の存在に気づいていませんでした。探しもしなかったから、見つからなかったのです。

 今から考えると不思議ですが、フレーズ・単語を「選ぶ」という発想がなく、与えられたものは全部やるものだと思い込んでいました。

 「捨てる」のはけっこう勇気がいりますね。「捨てる」といっても、データを完全に捨ててしまうわけではなく、よく繰り返すリストから一時的に外すだけなのですが。101あったら101、2000あったら2000、全部覚えなきゃいけない気がしていました。我ながら、真面目すぎ(笑)

限られた時間だからこそ

 今回「取捨選択」を実践できたのは、時間が限られていたせいだと思います。

 スリランカ旅行が数日後に迫っていますが、ロシア語検定を控えている今、シンハラ語に使える時間は一日数分。あとはスリランカまでの行きの飛行機の10時間のみ。それも機内映画で面白いのがあれば、そっちが優先。うまいこと眠れたら眠りたいし、実際シンハラ語をやるのはせいぜい2、3時間のことでしょう。

 だから効率よく、使いそうな単語だけ2、3分で一周したいと思った、それが「Nemoに表現を取捨選択する機能はないのかな」と思って探したきっかけです。

 もしこの機能に気づかなかったら、2000ものフレーズを前に「こんなにたくさん覚えられないーー!」とストレスを溜めて終わるところでした。そんな顛末になるなら、完全版を買わず、無料お試し版の101表現に集中したほうがまだマシだったと思います。

 どんなに優秀な道具でも、使い方によっては宝の持ち腐れ。自分に合ったNemoの使い方が見つかってよかったです。Nemoはオフラインで使えるので、旅行中も頼もしい相棒となりそうです。

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